丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社(東京都文京区、以下:丸紅I-DIGIO)は、株式会社中本・アンド・アソシエイツ(東京都千代田区)の株式を100%取得した。

丸紅I-DIGIOグループは、丸紅株式会社(8002)のICT領域における事業会社グループとして、4事業(製造ソリューション、流通・産業ソリューション、デジタルソリューション、IT基盤サービス)セグメントに注力し、幅広い顧客基盤とネットワークを生かした成長戦略を推進している。

中本・アンド・アソシエイツは、日本オラクル株式会社(4716)のERP(※)製品の導入支援ベンダー。

背景・目的

これまでのERP市場では、自社で保有・管理する IT インフラの上にERP を構築する方式であるオンプレミス型が主流であり、各企業の業務フローに即してアドオンと呼ばれる追加機能の開発が行われてきた。

一方、日本オラクルは、いち早くERPのクラウド化に対応してSaaS(Software as a Service)モデルへの転換を進め、システムの標準機能に合わせて業務内容を改革する「Fit to Standard」での導入を推進することで、アドオン削減による運用負荷低減や低い導入コストによる差別化を図り、SaaS型ERP市場で先行する存在となっている。

丸紅I-DIGIOグループは、2025年4月よりグループ横断の事業セグメント経営体制に移行し、これまでのソリューション・プロダクト販売型ビジネスから価値提案型ビジネスへのシフトを重点目標としており、ERPを取り扱う流通・産業ソリューションセグメントでは、システム開発における幅広い領域においてサービスをワンストップで提供することを目指している。

本出資により、丸紅I-DIGIOグループは製品ラインナップを拡充し、丸紅グループ外企業へのサービス提供力を強化するとともに、ERP導入を通じて顧客のIT課題を包括的に把握し、業務システム開発、業務・情報システム部門支援、ITツールの導入機会の拡大を図る。

(※)ERP(Enterprise Resource Planning/企業資源計画):企業の経営資源を一元管理し、企業全体の最適化を実現するためのシステム。

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