日野自動車株式会社(7205)と、同社の親会社であるトヨタ自動車株式会社(7203、以下:トヨタ)、三菱ふそうトラック・バス株式会社(神奈川県川崎市、以下:三菱ふそう)と、三菱ふそうの親会社であるダイムラートラック社の4社は、日野自動車と三菱ふそうを統合するための経営統合契約の締結を発表した。
目的
開発・生産など事業効率を上げ、日本の商用車メーカーの競争力を磨くことで、日本・アジアの自動車産業の基盤を守り、社会、ステークホルダー、日本の自動車産業に貢献したいとしている。
協業内容
・日野自動車と三菱ふそうは対等な立場で統合し、商用車の開発、調達、生産の分野で協力。 ・ダイムラートラック社とトヨタは、本統合会社(上場)の株式をそれぞれ25%保有することを目指す。 ・本統合会社は、日野自動車と三菱ふそうの株式を100%保有する予定。
経営統合の方式
- 日野自動車が、完全子会社となる株式会社(本統合会社)を設立する。
- 日野自動車は、トヨタに対して、 日野自動車の普通株式及びA種種類株式を第三者割当の方法により割り当てる。
- トヨタ及びダイムラートラック社は、本経営統合後の本統合会社の両者の持分比率が同割合となるよう、両者で別途合意する持分の調整(ダイムラートラック社からトヨタに対する三菱ふそう株式の一部譲渡)を行う。
- 本統合会社を株式交換完全親会社、日野自動車を株式交換完全子会社とする株式交換を行う。本株式交換により、日野自動車は本統合会社の完全子会社になるとともに、日野自動車の株主は本統合会社の株式を取得する。
- 本統合会社を株式交付親会社、三菱ふそうを株式交付子会社とする株式交付を行う。本株式交付により、本統合会社が三菱ふそうの全株主から保有する全ての三菱ふそうの普通株式を譲り受けることによって、三菱ふそうは本統合会社の完全子会社になるとともに、三菱ふそうの株主は本統合会社の株式を取得する。
- 本統合会社は、自己株式取得又は現物配当等の方法で、日野自動車が保有する全ての本統合会社の株式を取得及び消却する。
- 本統合会社の普通株式について東京証券取引所プライム市場に上場させる。
- トヨタ及びダイムラートラック社は、本統合会社の普通株式の流通株式比率を高めるため、本経営統合後一定期間内に、本統合会社の両者の持分比率が発行済株式総数の25%ずつ(議決権比率については、トヨタが19.9%、ダイムラートラック社が26.7%)となるよう、本経営統合の効力発生と同時又は直後、あるいはそれ以降でトヨタ及びダイムラートラック社が別途合意するいずれかの時期に、トヨタ及びダイムラートラック社が別途合意する方法(例えば本統合会社の株式の売出し)により本統合会社の持分比率を減少させる。