東京商工リサーチの調べによると、2024年度に東京から本社を移転した企業が増加したことが分かった。

東京本社の企業が1158社減少、多くは埼玉・千葉・神奈川へ移転

2024年度に他都道府県に本社・本社機能を移転した企業を調べたところ、1万6271社で前年度比18.7%増だった。

東京から本社を移転した企業は5742社、東京に本社を移転した企業は4584社で、東京本社の企業は1158社減少した。2022年度は1213社減、2023年度は631社減だったが、2024年度は減少数が再び1000社を超えた。

本社企業が増えたのは、埼玉250社、千葉192社、神奈川172社が上位で、東京からの移転が多い。

大阪は264社減、愛知は20社減で、それぞれの周辺府県は本社企業が増加している。

地区別では、九州が148社増。東京商工リサーチは「TSMC(台湾積体電路製造)の進出で、製造業を中心に活況が続き、設備・IT投資も活発だ。製造業と情報通信業の2産業は、九州エリアの8県すべてで転入超過だった。半導体に加え、自動車の主力工場の進出が、関連企業や取引先の吸引力を強めたとみられる」と分析している。

2024年度「本社機能移転状況」調査の詳細はこちら
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201428_1527.html

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