トヨタグループのトヨタ不動産株式会社は、同社やトヨタ自動車を中心とする陣営が、今後設立する株式会社を通じ、株式会社豊田自動織機(6201)の普通株式を、公開買付け(TOB)により取得することを決定した。
豊田自動織機は、TOBに対して賛同を表明している。TOB完了後、豊田自動織機の株式は上場廃止となる見通し。
トヨタ不動産は、不動産の開発・賃貸・運営管理ならびに有価証券等への投資を行っている。
豊田自動織機は、繊維機械、産業車両、自動車・自動車部品の製造・販売を行っている。
目的
トヨタ不動産は、豊田自動織機を非公開化することで、グループ間の株式持ち合い解消を一気に進める狙い。
また、迅速な意思決定とトヨタグループ各社との事業連携によって、以下に掲げるシナジー効果も狙う。
・非自動車領域における成長の加速化 ・トヨタグループの技術を活用した仲間づくりを通じた脱炭素社会実現への貢献と成長 ・自動車領域における長期視点での役割の明確化と戦略的経営資源投入
豊田自動織機がトヨタグループとの連携を強めることで、グループ全体の戦略の方向性との軸合わせを行い、電動化や環境負荷の減少といった持続可能性を志向する産業の変化を先取りして対応していく。
また一方で、これまで同様の事業運営上の自由度が確保されるメリットも活かして、トヨタ自動車以外の自動車メーカーへの拡販を継続・強化していく狙い。
買付予定の株券等の数
買付予定数 | 買付予定数の下限 | 買付予定数の上限 |
---|---|---|
226,374,702(株) | 126,216,300(株) | -(株) |