人材サービス会社パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」に、2025年4月に登録した新新社会人が過去最多となったことが分かった。

2025年4月に「doda」に登録した新社会人は前年比113%で、調査を開始した2011年比で約31倍となった。
「doda」登録者数全体の伸びは2011年比で約7倍に対し、新社会人の登録者数が大きく伸びている。
転職が当たり前の時代になり、早い時期から転職を考える新入社員が増えていることは各種調査でも浮き彫りになっている。
例えば、全国求人情報協会が2022年の新入社員に聞いた調査では、入社直後の時点で3割、入社1年半の時点で半数以上が「転職意向あり」と回答。
また、就職情報会社キャリタスが2024年の新入社員に聞いた調査では、2025年2月の時点で「転職活動中」「転職活動はしていないが検討中」が38.2%となっている。
・転職意向は入社直後で約3割、入社1年半で約半数
・転職検討中の2024年新卒社員は38.2%、半数がキャリアパスに不満
doda編集長の桜井貴史氏は、2025年度新社会人の転職サイトへの登録が増加した大きな背景として、「給与面をはじめとする好待遇企業への転職機会を伺う登録が増えた」、「転職ネイティブ世代として、今後のキャリアを見据えた情報収集を目的とする登録が増えた」を挙げている。
賃上げや処遇改善が進まない企業の人材確保はますます難しくなる
・【2025年春闘】大手企業賃上げ率5%超、企業間格差や中小企業への賃上げ波及に注目
・採用難と離職リスク上昇で処遇・転勤の見直し加速
桜井氏は「今後、若手人材の需要はますます高まり、就活・転職ともに売り手市場が継続することが予想されるため、新社会人の転職サービスへの登録も増加傾向が続くものと考えられます」と見込んでいる。
「新社会人の転職サイト登録動向」2025年版の詳細はこちら
https://www.persol-career.co.jp/newsroom/news/research/2025/20250529_1855/
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