2026年春に卒業する大学生の就職内定率は5月1日時点で75.8%、5月中に最終面接を予定している学生が6割となっていることが、就職情報サービス大手インディードリクルートパートナーズの調べで明らかになった。(文:日本人材ニュース編集部

2026年卒の内定率は5月1日で75.8%、5月中に最終面接予定の学生が6割

インディードリクルートパートナーズのリサーチセンターがまとめた「就職プロセス調査」によると、5月1日時点の2026年卒の大学生(大学院生除く)の就職内定率は75.8%で、前年同期比3.4ポイント増。4月1日時点に比べて15.2ポイント増となり、2025年卒に続いて5月1日までに内定を得た学生が7割を超えた。

5月1日時点の内定率は、2022年卒51.3%、2023年卒58.4%、2024年卒65.1%、2025年卒72.4%、2026年卒75.8%と、年々高まっている。

<採用活動の早期化が進んでいる>

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文理別では「文系」が74.4%、「理系」が78.8%。地域別では「関東」78.9%、「中部」74.9%、「近畿」80.0%、「その他地域」64.7%。「その他地域」のみ2025年卒に比べて内定率が低下した(前年同期比2.3ポイント減)。

内定取得者のうち、内定取得企業数が「2社以上」の割合は61.4%(前年同期比2.0ポイント増)で、複数企業の内定を取得している学生の割合が前年よりも増えている。

<内定者フォローが重要に>

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進路を確定した学生は55.1%で4月1日時点に比べて15.2ポイント増。5月中に最終面接を受ける予定の学生が60.3%となっている。

インディードリクルートパートナーズの栗田貴祥リサーチセンター上席主任研究員は、「学生からは、『何が自分の希望なのかだんだん分からなくなってきました』『自己分析や、やりたいことを見つける方法が一番難しいと感じている』といった声も聞かれました。就職活動を進める中で行き詰まったように感じた際には、大学のキャリアセンターに相談したり、自分のことをよく知る保護者や友人と会話をしたりするなど、周囲の力を借りながら進めていくことも有効です。また、『続けている企業の選考フローが不明なため、いつ終わるか分からないこと』に困っているという声も聞かれました」と解説している。

「就職プロセス調査」の詳細はこちら
https://www.indeedrecruit-partners.co.jp/newsroom/pressrelease/2025/0514_3632/

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