島津製作所、試薬を扱う仏グループ2社を統合

株式会社島津製作所(7701)は、島津グループの試薬会社であるAlsachim SAS(フランス、以下:ALC)を存続会社として、同じくグループ会社のBiomaneo SAS(フランス、以下:BMO)を吸収合併して、社名をShimadzu Chemistry and Diagnostics SAS(フランス、以下:SCHD)に変更することを発表した。

ALCは、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)用試薬キットや安定同位体試薬※の開発・製造を行っている。
BMOは、臨床向けソフトウェアやマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-MS)用試薬キットの開発・製造を行っている。

目的

両社とも、島津グループの目指す臨床向けLC-MS事業の成長に欠かせない技術を有しており、経営を統合することで、事業シナジーの創出とガバナンス強化を図る。

新会社のSCHDは、ALCとBMOの事業を1社に集約して、顧客ニーズに応じた開発機能を強化する。

また、島津製作所本社との連携によりLC-MS・試薬キット・ソフトウェアを含む臨床向けトータルソリューションのグローバル展開を加速させる。

島津製作所は、SCHDの製品や自社のLC-MSやMALDI-MSなどを組み合わせた臨床向けトータルソリューションの提供を進めていく。

日程

統合日:2025年4月1日

※安定同位体試薬:質量数の異なる原子である「安定同位体」で標識化された試薬。化学的性質が類似しており、標識化されていない化合物との質量数の違いを利用できることから、質量分析を用いた定量分析において、試料中の正確な濃度を測定するための内部標準物質として有用。

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(提供:日本M&Aセンター

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