商船三井、LBCタンクターミナルを約2605億円で買収

株式会社商船三井(9104)は、LBC Tank Terminals Group Holding Netherlands Coöperatief U.A.(オランダ、以下:LBC)の100%持分を取得し、LBC及びその子会社を商船三井の子会社とすることを決定し、譲渡契約を締結したことを発表した。

なお、LBC及びその子会社のうち8社の資本金の額は、商船三井の資本金の額の100分の10以上に相当するため、同社は商船三井の特定子会社へ該当する見込み。

商船三井は、国内大手の総合海運会社。原油・LNGなどのエネルギー輸送や自動車輸送の定期船事業、鉄鉱石・石炭などの資源輸送分野を持つ不定期船事業など多角的な事業を展開している。

LBCは、欧州(アントワープ、ロッテルダム)及び米国湾岸地域(ヒューストン、フリーポート、バトンルージュ)で7ターミナルを運営、ケミカルを中心に取り扱う大手タンクターミナル会社。

目的

商船三井グループは、ケミカルロジスティクス事業を成長が見込める事業として位置付けており、本件M&Aは、その一環として実施したもの。

買収により、タンクターミナルでの陸上保管機能を獲得、また、海上輸送からタンクコンテナを利用した小口輸送までラインナップを拡大することで、顧客の輸送ニーズに柔軟に応える「ケミカルトータルロジスティクスサービス」体制を構築し、事業強化を図る。

持分の状況

異動前の所有持分数 0(所有割合0.0%)
取得持分数 357,810,428
取得価額 ※ 合計 約1,715百万米ドル(約2,605億円)
異動後の所有持分数 357,810,428(所有割合100.0%)

※円換算に際しては、1USD=151.93円にて計算している。

日程

本件譲渡契約締結日:2025年3月7日
本件取引実行日:2025年6月(予定)

空運・海運・港湾物流業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら