

こんにちは!ライターのゆららです。
皆さんは、滋賀県が日本有数の”図書館県”であることをご存じですか?
・1人当たりの図書貸し出し数:全国2位
・専任職員の有資格者率:全国1位
・1人当たりの蔵書数:全国3位
このように、滋賀県の図書館は全国トップクラスの実績を誇っています。
特に貸出数は、過去に何度も日本一に輝いたことがあるんです!
では、なぜ滋賀県の図書館はこれほど多くの人に利用されているのでしょうか?
その秘密に迫るべく、県内の魅力的な図書館を3つご紹介します。
蔵書数No.1!『滋賀県立図書館』
【基本情報】
場所:〒520-2122 大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間:水~金 10:00~18:00
土・日・祝 10:00~17:00
休館日:月・火曜日
行き方:JR東海道本線「瀬田」駅下車→帝産バス「大学病院」行で約10分
→「文化ゾーン前」下車、徒歩5分
※駐車場あり、お車でもお越しいただけます。
お問い合わせ:077-548-9691
公式サイト:https://www.shiga-pref-library.jp/
蔵書数:130万8000冊
貸し出しルール:ひとり10冊、3週間まで
施設:レストラン・美術館・公園など
最初にご紹介するのは、滋賀県立図書館です。
注目すべきはその蔵書数。なんと約130万8000冊を誇り、東京・大阪・横浜などの大都会に次ぐ、全国第6位にランクインしています。
これだけでも、いかに滋賀県が図書館に力を入れているかがうかがえますね。
さらに、児童書の蔵書数は全国2位。
海外の珍しい絵本も取り揃えており、子ども向けのラインナップが充実しているのも特徴です。専門的な資料だけでなく、一般の方々が楽しめるよう工夫されているんですね。
1日楽しめちゃう?!滋賀随一のエンタメスポット |
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しかし、滋賀県立図書館の魅力は蔵書数だけではありません。
実は、周辺スポットがとても充実しているんです!
そもそも滋賀県立図書館は「びわこ文化公園」内にある施設のひとつ。
同じ敷地内には、美術館・公園・カフェなどが点在し、どこも子ども連れに優しい工夫がされているので、ファミリーには特におすすめです!
たとえば「滋賀県立美術館」では、幅広いジャンルの展示に加え、子ども向けのワークショップも開催。
さらに、すぐそばの「わんぱくはらっぱ」には、子どもたちが思いきり遊べる広い芝生や大型遊具が整備されています。
また、併設するカフェボロンタでは、手ぶらバーベキューが楽しめます。
もちろん、コーヒーやスイーツといった通常のカフェメニューも充実。自然に囲まれた空間で、図書館で借りた本をのんびり読むのも素敵ですね。
若者人気No.1 『守山市立図書館』
【基本情報】
場所:〒524-0022 滋賀県守山市守山5-3-17
開館時間:火~金・日 10:00~19:00
土 10:00~20:00
休館日: 月曜日
行き方:JR東海道本線「守山」駅下車→駅から徒歩約20分またはバス約6分
お問い合わせ:077-583-1639
公式サイト:https://moriyama-city-lib.jp/
蔵書数:約43万2000冊
貸し出しルール:ひとり15冊、3週間まで
施設:カフェ・スタジオ・ギャラリーなど
次にご紹介するのは、守山市立図書館です。
建築デザインを手がけたのは、日本を代表する建築家・隈研吾さん。
「本の森」をコンセプトに、氏の特徴でもある木材をふんだんに使ったデザインが魅力で、市立図書館とは思えないほどフォトジェニックな空間が広がっています。
実は、この守山市は「読書日本一のまち」を目指しているんです!
そのため、凝った内装だけでなく、カフェ・自習室・キッズスペースなど、市民のためのサービスにも力を入れています。こうした工夫が評判をよび、オープンから7年が経った今でも、利用者数が増え続けているそうです。
図書館の中に書店?! |
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その中でも特に注目したいのが、館内のカフェスペース。 最近は書店にカフェが併設されることも増えていますが、図書館内にカフェがあるのは珍しいですよね。
さらに、このカフェを運営しているのは、地元で親しまれてきた本屋さん「本のがんこ堂」。そのため、カフェでは図書館で借りた本をゆっくり読むだけでなく、がんこ堂が選んだ本を購入することもできます。
「図書館の中に書店がある」というユニークなスタイルですが、実はがんこ堂は、選書センスに定評がある人気書店。
そんなガンコ堂が選んだ本は、守山市立図書館の”市民のためを第一に考える”スタイルにぴったりです。
ふつうは滅多に交わらない図書館と書店が、ここではまさに名コンビ。
こんな場所が近所にあったら、本を好きになるしかなさそうです…!
あふれる昭和のノスタルジー『江北図書館』
【基本情報】
場所:〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1362
開館時間:木~月 10:00~16:00
休館日:火・水曜日
行き方:JR木ノ本駅から徒歩1分
お問い合わせ:0749-82-4867
公式サイト:http://kohokutoshokan.com/
蔵書数:約4万6000冊
貸し出しルール:ひとり2冊、2週間まで
施設:カフェ
最後にご紹介するのは、江北図書館。
全国に19館しかない私設図書館の1つで、なんと創立から120年以上の歴史を誇ります。
近年は観光で訪れる人も増え、本好きにも歴史好きにも刺さる、注目のスポットです。
まるで昭和にタイムスリップ!今も現役で活躍中 |
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江北図書館の大きな魅力は、まるで昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気。
現在の建物は、今年で築88年。歴史を感じる佇まいながら、気楽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。座ってのんびり本を読むのはもちろん、なんと飲食もOKという大らかさ。
温かみのある空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
蔵書には、数十年前の雑誌や、戦前の実用書など、懐かしさを感じる本が盛りだくさん。
その場で読むのはもちろん、貸し出しの際は、今では珍しい手書きのカードで手続きをしてもらえます。
さらに、連絡先を明示すれば旅行者でも本が借りられるというのも、嬉しいポイントです。
おわりに
いかがでしたか?
滋賀県の図書館には、蔵書・施設・サービスのすべてに、あらゆる世代が楽しめる工夫が詰まっています。
さらに、ほとんどの図書館で、貸し出し期間が3週間、冊数制限が10〜15冊と、ルールがゆるめなのも特徴。
研究者や記者のような専門家だけでなく、地域の人々が日常的に楽しめる場であってほしいという思いが伝わってきます。
こうした姿勢が、滋賀県の図書館が全国有数の利用率を誇る理由なのかもしれません。
普通とはひと味もふた味も違う、滋賀の図書館。
機会があれば、ぜひ訪れてみてくださいね。
参考
滋賀県立図書館 公式サイト
https://www.shiga-pref-library.jp/
滋賀県立図書館は魅力がいっぱい!~開館80周年~|テレビ滋賀プラスワン(2023年8月4日放送)
https://www.youtube.com/watch?v=Ldf_g0YGmWY
これからの滋賀県立図書館のあり方|滋賀県教育委員会
https://www.shiga-pref-library.jp/wp-content/libfiles/doc/arikata.pdf
100年を超えて時を刻む滋賀県最古の図書館『江北図書館』|しがトコ
https://shigatoco.com/toco/kohokutoshokan/
滋賀の図書館 貸出冊数なぜ多い(もっと関西)|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40972480W9A200C1AA2P00/
守山市立図書館(滋賀県)「読書日本一のまち」の発信源、図書館サポート隊が支える|日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/366219
滋賀県なんでも一番|滋賀県ホームページ
https://x.gd/FKxWo
全国の図書館を設備で検索「図書館なび」
http://www.tosyokan-navi.com/
本の森のちいさなカフェGankodo|丸善雄松堂コーポレートサイト
https://yushodo.maruzen.co.jp/space/works/works57/
隈研吾氏設計 来場者が倍増した図書館が話題に|日本教育新聞
https://www.kyoiku-press.com/post-206606/
機で包まれた開放的な本の森に 守山市立図書館が11月1日開館|産経新聞
https://www.sankei.com/article/20181029-5OHHZWHT7VIPHGNX2ZVDA4K77Q/
江北図書館 公式サイト
http://kohokutoshokan.com/