アイシン、子会社のアイシン化工を吸収合併へ

株式会社アイシン(7259)は、連結子会社であるアイシン化工株式会社(愛知県豊田市)を吸収合併することに基本合意したことを発表した。

アイシン化工がアイシン保有以外の全株式を自己株式として取得し、アイシン化工をアイシンの完全子会社とした後、アイシンを吸収合併存続会社とする吸収合併を行う。

アイシンは、自動車部品、エナジーソリューション関連機器の製造販売を行っている。

アイシン化工は、自動車用化成品・摩擦材・樹脂部品の 開発・製造・販売を行っている。

背景・目的

自動車業界を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、カーボンニュートラルやモビリティの電動化、知能化の流れがより一層加速している。特にクルマの電動化に関しては、BEV化によりクルマそのものの構造やユーザーの求める価値、サプライチェーンのあり方など産業全体のバリューチェーンが大きく変化している。

アイシンは、このような環境変化を事業機会に変えるべく、社会課題を解決する事業を成長領域と位置づけ、事業ポートフォリオの変革を推進していく。この変革の実現に向け、グループ全体でリソーセスを最適に配分・活用することを目的に、分社化経営からグループ経営へと舵を切り、成長領域の強化・拡大を目指す。

アイシン化工は、自動車用化成品・摩擦材・樹脂部品など複数の事業領域を担ってきたが、グループ内各社の事業と重複する部分もあり、それぞれの領域の強みをスピード感をもって活かし、グループ全体として効率的に成長していくために、アイシンと一体化して事業領域を再編するという判断に至った。

日程

取締役会決議日:2024年10月31日
契約締結日  :未定
合併日    :2025年4月1日(予定)

輸送用機械・部品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら