さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する(文:日本人材ニュース編集部)
目次
メンバーの相互信頼を生み出すツールでチームビルディングを促進【スコラ・コンサルト】
心理的安全性の確保された職場環境の整備に力を入れる企業が増えており、スコラ・コンサルトは、チームメンバーの相互信頼を生み出すツール「Know you, Know me®」を提供している。
主にチームビルディングの初期段階で、互いを知り、「気兼ねなく話ができる信頼関係」と「チーム内の心理的安全性」を短時間で醸成できるチームビルディングのためのコミュニケーションツールで、一般的な自己紹介とは異なり、自分のことを記した「Know meシート」をもとに他のメンバーが質問する「Know youインタビュー」を進めていく。ミーティングのまとめ役やファシリテーションスキルは不要で、誰でも自分たちだけで、気楽に行なうことができる。
パナソニックグループから依頼を受けて開発・提案され、職場のミーティング、集合研修、プロジェクトのキックオフ、組織改編や人事異動後などで全社的に活用され、村田製作所、三菱電機エンジニアリングなども導入している。
健診結果を活用し、AI×リアルで健康行動の習慣化をサポート【Wellmira、WizWe、東芝グループ】
健康経営に力を入れる企業が増えれる中、Wellmiraは、WizWe、東芝グループと連携し、生活改善の習慣化に向けた行動変容を支援する「カラダのミライサポーター」の提供を開始した。
Wellmiraは、AI健康アプリ「カロママ プラス」を軸にリアルとICTを連携したサービスを手掛けている。東芝グループは、ビッグデータの解析技術を持ち「生活習慣病発症リスク予測AI」「生活習慣改善AI」を展開。WizWeは、行動の習慣化をサポートするサービス「Smart Habit」を開発・運営している。
Wellmiraと東芝グループは2023年から「カロママ プラス」で生活習慣改善プランを提案していたが、WizWeの「Smart Habit」とも新たに連携することによって、健康診断受診後の意識変容・行動変容を促すだけでなく、生活習慣の改善を習慣化するまでの行動変容ステージをステージごとにサポートし、企業の健康課題の顕在化と課題解決に寄与することを目指す。
人事が抱えるOJT施策の悩みを攻略するためのガイドを公開【リ・カレント】
OJT(現場での業務実践を通じた人材育成)の重要性は理解されているものの、担当する社員の経験・育成への関心などの違いによって、OJTが上手く機能していない職場は少なくない。
こうした課題の解決に役立ててもらうため、リ・カレントは、OJTに関する人事の悩み・疑問に回答するホワイトペーパー「人事のためのOJT施策攻略ガイド」を公開した。
OJT施策が難航しやすい理由を豊富な支援経験の中から抽出し解きほぐした上で、施策運営に迷ったときに人事が立ち戻るべき「2つの指針」を示している。後半では「2つの指針」を前提としつつも、実際に人事から相談の多い「とはいえ、こういう場合はどうすれば?」というシチュエーション別の攻略法をQ&A方式で示している。 同社は、「Z世代の解体新書」「新人育成百問百答」「Z世代キャリア開発室ワカテカの若手の本音を読み解くYouTubeプレイリスト」なども提供し、若手育成を支援している。
掲載トピック例
・OJT施策で人事がすべき“たった2つのこと”
・育成担当者ごとに生じる「育成のムラ」どうすれば?
・現場が“忙しすぎて施策が回らない”とき人事はどうすべき?
・新人との「価値観ギャップ」はどう埋める?
・「育成風土」をつくるためには何から始める?気を付けるべきことは?
・現場の「やらされ感」、どうアプローチする? など
【関連記事】
・変革人材の争奪戦が過熱 失敗しない採用戦略とは【人材獲得策の最新事情】
・企業価値を高める独自の人材投資が本格化【人的資本経営の実践と課題】
・DXと管理職の意識改革でエンゲージメントを高める【人的資本経営とウェルビーイング】