JFEスチール、インド合弁会社を通じてthyssenkrupp Electrical Steel Indiaを買収

JFEスチール株式会社(東京都千代田区)とJSW Steel Limited(インド、以下:JSW)は、共同で設立した合弁会社JSW JFE Electrical Steel Private Limited(インド カルナタカ州)を通じ、thyssenkrupp Electrical Steel India Private Limited(インド マハラシュトラ州)の株式を100%取得することについて、thyssenkrupp AGと合意し、2024年10月18日に株式譲渡契約を締結した。

買収は、今後、関係当局の許可取得などの必要な手続きを経て完了する予定である。

JFEスチールは、高炉を所有し、鉄鉱石を原料に最終製品の生産までを一貫して行う鉄鋼メーカー(高炉メーカー)。

thyssenkrupp Electrical Steel Indiaは、インド国内初の冷延工程以降を処理する電磁鋼板製造会社として、方向性電磁鋼板の製造・販売を行っている。

背景・目的

インドでは、経済の成長に伴う発電および送電需要の増加に伴い、方向性電磁鋼板の需要拡大が見込まれるため、JFEスチールはJSWと共同で、インドにおける方向性電磁鋼板製造体制を整える検討を進めてきた。

これまでに、JFEスチールは2024年2月にJSWとともに、インドにおける方向性電磁鋼板の合弁会社JSW JFE Electrical Steel Private Limitedを設立し、インド国内において方向性電磁鋼板の一貫製造体制の構築を目指している。

JSW JFE Electrical Steel Private Limitedは、2027年度のフル生産開始を計画しているが、本件M&Aにより、当初計画より早期にインド国内の方向性電磁鋼板のマーケットに参入し、インド国内において、方向性電磁鋼板の製造から販売までの一貫した体制を早期に確立し、方向性電磁鋼板の需要の拡大を図っていく。
(提供:日本M&Aセンター

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