【人事職の中途採用】事業成長に必要な能力を持つHRBPの募集が企業規模を問わず増加

ONX
馬場 良樹 代表取締役

【PROFILE】名古屋大学卒業後、レバレジーズに入社し、IT・医療コンサルとして従事。全社MVP・事業部MVPを受賞。営業売上1位複数回獲得。その後、支店統括者になり、支店の連続達成・マーケット分析・新卒、中途採用に貢献。日本を勝たせるビジョンに共感し、for Startups, Inc.入社。100人以上の起業家・投資家と会いながら成長産業支援に従事。SaaS、 AI、IoTを始めとしたIT系成長産業のCxOクラスの決定、ハイレイヤーの決定実績多数。MVP・ 月間受注実績No.1を複数回受賞。並行してAssistant DirectorとしてオウンドメディアEVANGEの運営、全社の生産性向上プロジェクトオーナー、オンボーディングチームの立ち上げに従事。その後カウシェで人事を担当したのち、ONXを創業。Carry Upを立ち上げる。

企業の求人市場全体の動向は、ここ数年変わらず「採用担当」の求人数が一番多い状況です。「採用担当」の中にも、スタートアップにおける「1人目人事」や、マネジメント層不足が顕著になるメガベンチャー企業の「採用マネジャー」、経営者や事業責任者のパートナーとして人と組織の面から伴走する「HRBP」の募集など多種多様な求人があります。

特に最近のトレンドとしては企業規模を問わずHRBPを積極的に募集する企業が増えており、人事としての機能だけではなく、事業を伸ばすために必要な能力を幅広く持ち合わせている人材のニーズが増しています。HRBPに求められるスキルは各社要件が異なりますが、主に採用業務を主軸に組織開発や人事企画能力が求められます。

一方、求職者の動向は、ここ数年で正社員転職だけではなく、フリーランスへ転身する方が増えました。人事職に特化した業務委託・正社員紹介サービス「Carry Up」のユーザーアンケートでは、フリーランスへの転身として「時間や場所の制約なく柔軟に働きたい」「報酬を上げたい」といった理由が見られます。

そのような状況の中、揺り戻しも一定起きています。フリーランスの「短時間で高い報酬を得られる」「好きな時間や場所で働きやすい」というメリットがある一方で、「フルコミットできないことによる達成感の欠如」や「即戦力扱いであるが故に成長機会の不足」を感じ、再び正社員に戻る方も増えてきています。

こういった状況の中、人事領域は引き続き人材の売り手市場であるため、企業が人事職の採用を成功させるためには、必要なポジションの要件に応じてフリーランス、正社員どちらも視野に入れることが大切です。

また、採用担当やHRBPにおいては入社後自社の魅力を社内外へ発信する立場のため、自社ならではのユニークな魅力、事業の成長性、市場の中での優位性などを訴求し続けることは他の職種以上に重要であると考えています。

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