【著者が語る】プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本

パラダイスウェア
橋本 将功 代表取締役

変化の激しいビジネス環境で企業の競争力を維持したり向上させるには、新たな付加価値を生み出す新規事業が必要です。また、2030年には現在より300万人の労働力人口が減るとされる人手不足への対応や、今後より進むとされる働き方改革にはDXと呼ばれる取り組みが必要です。

こうした新しい取り組みの中心となるのはルーチンワークや定型業務とは異なる「プロジェクト」です。

プロジェクトを適切にコントロールして成功へと導くには、「プロジェクトマネジャー」と呼ばれるポジションが必要となりますが、中途採用では数十倍の求人倍率があり、獲得は非常に困難です。

仮に採用できたとしても、企業側の期待と当人のスキルのミスマッチや企業カルチャーとフィットしないことも多く、候補人材をどのように見極め、どのように自社の競争力へと取り込んでいくかは企業側の目利き力が問われるポイントです。

また、採用だけでなく育成においても、今後「プロジェクト人材」をどのように増やしていけるかが企業の競争力の根幹となるでしょう。

プロジェクトを成功させるにはどのような特徴を持つ人材が適しているのか、そうした人材を育成し評価していくにはどのような考え方や仕組みが必要なのか。本書は筆者の50社以上でのプロジェクト経験を元に、プロジェクトマネジメントに携わる人材を理解するための考え方やノウハウを詳述しています。

例えば、多くの事業会社では、プロジェクトの企画や実行を外部人材やコンサルティング企業に外注することで実施しています。この構図では発注者側にノウハウが蓄積されないだけでなく、プロジェクトの成功率を下げ、事業戦略を外部に依存してしまう原因となっています。

自社の強みを活かし、革新性を取り入れていくには、何より自社にプロジェクトに適した仕組みやそれを実行する人材に対する知見をためて取り組みを進めることが欠かせません。

こうした本書で提供する知見が読者の方や所属されている組織の成功に少しでも寄与することができれば、これにまさる喜びはありません。

【著者が語る】プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本
橋本将功 著
翔泳社
2,000円+税

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