薬局のクーリングシェルター店舗で地域住民に熱中症対策講座
(画像=薬局のクーリングシェルター店舗で地域住民に熱中症対策講座)

東京都港区、ウエルシア薬局、大塚製薬は8月8日、危険な暑さから避難できる「クーリングシェルター」(指定暑熱避難施設)指定店舗のウエルシア田町グランパーク店ウエルカフェスペース(東京都港区)で熱中症対策講座を行った。

ウエルシア薬局は現在、162自治体より指定された720のドラッグストアでクーリングシェルターを実施している。同社は、地域ナンバーワンの健康ステーションを目指し、店舗内に休憩所として地域住民に開放しているウエルカフェで港区をはじめとする行政や大塚製薬などと連携した地域イベントや啓発セミナーを実施している。同社営業企画本部の星晶博さんは、「熱中症対策で、クーリングシェルター、または日常的に避難する場所として貢献したい」と話した。

講座では、大塚製薬が主催する熱中症対策アンバサダー認定を受けたウエルシア店舗の管理栄養士のスタッフが、地域住民に向けて熱中症の初期症状や対応を話した。シニアの熱中症対策については、「のどが渇かなくても水分補給」「部屋の温度をこまめに測る」「エアコンの活用」「暑さを避ける工夫」などを紹介した。

港区環境課の佐藤課長は、「港区は熱中症対策で、区と企業の施設を合わせて40箇所ほどをクールシェルターに指定するとともに広報活動をしている。この講座のように民間企業とも連携して進めたい」とした。

大塚製薬ニュートラシューティカル事業部の佐々木啓吾さんは、「ポカリスエットは、熱中症対策の取り組みを30年以上進めてきた。現在は、企業や自治体 と連携してポスター掲載や熱中症対策講座を実施しているほか、熱中症対策アンバサダー講座を主催するなどして啓発活動を行っている。環境省や環境再生保全機構とも初の 熱中症対策における連携協定を結び、官民連携して取り組みを進めている。水分・電解質補給の重要性など熱中症対策のポイントを伝えていきたい」 と語った。