南海電気鉄道、明光バスを子会社化

南海電気鉄道株式会社(9044)は、近鉄バスホールディングス株式会社(大阪府大阪市)及び近鉄保険サービス株式会社(大阪府大阪市)が保有する明光バス株式会社(和歌山県西牟婁郡)の発行済株式を取得し、子会社化を決定した。

南海電気鉄道は、鉄道事業、開発関連及び付帯事業、開発事業、流通事業、土地建物賃貸事業を行っている。

明光バスは、一般乗合旅客自動車運送事業、一般貸切旅客自動車運送事業を行っている。

背景・目的

南海電気鉄道グループは、ツーリズム関連事業の強化を掲げ、観光関連の経営資源を有する和歌山エリアにおいて、新たな事業の探索を行っている。

明光バスが事業を営む和歌山県田辺市、白浜町及び上富田町は、熊野古道や南紀白浜温泉など、豊富な観光資源を有する県内最大級の観光地である。 同社は路線バス事業のほか、大阪・東京と白浜町を結ぶ高速バス事業なども運営し、都市圏と当該地域をつなぐ交通基盤として重要な役割を担っている。

本件M&Aにより、南海電気鉄道は、グループの事業拡充、和歌山エリアを中心としたツーリズム関連事業の強化を図る。

また、これを契機に、南海電気鉄道グループは近鉄グループと、紀伊半島エリアにおける観光事業を念頭に、さらに連携を図る。

株式の状況

取得株式数 661,820株
取得後の出資比率 現在、明光バスの17.6%の株式を保有しており、本件取引後、72.9%となる

日程

株式譲渡契約締結日:2024年8月9日

株式譲渡実行日  :2024年10月1日

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(提供:日本M&Aセンター

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