一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(東京・千代田、藤沢裕厚理事長)が、世界におけるTOEIC Speaking & Writing Tests受験者が回答したアンケートを集計したところ、TOEIC Speaking Testは「就活のため」受験した人が約半数、「昇進・昇格のため」に受験した人は約2割に上ることが明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

TOEIC Speaking Testは「就活のため」受験が約半数、「昇進・昇格のため」は約2割

TOEIC Speaking Testの受験目的として多く挙げられたのは、「就職活動のため」(50.2%)と「昇進・昇格のため」(19.9%)だった。

「就職活動のため」という回答の割合は男性(43%)よりも女性(58%)、「昇進・昇格のため」の割合は女性(14%)よりも男性(25%)の方が高くなっている。

【受験目的】
就職活動のため  50.2%
昇進・昇格のため 19.9%
英語学習プログラムの結果を測るため 4.9%
英語学習のため  11.8%
卒業に必要なため 13.2%
ビザ取得のため   0.0%

TOEIC Speaking Test受験者の多くは「フルタイム勤務者」(44.8%)または「全日制学生」(33.0%)だった。「フルタイム勤務者」の割合は女性(37%)よりも男性(52%)、「全日制学生」の割合は男性(31%)よりも女性(35%)の方が高かった。

【就業状況別 TOEIC® Speaking Test受験者割合】
フルタイム勤務者  44.8%
パートタイム勤務者  5.6%
全日制学生     33.0%
非就業者      16.6%

TOEIC Speaking Test受験者のうち就業者の業種は「サービス業」もしくは「製造業」に従事している人が多かった。具体的には、「電機」が10.6%で最も多く、「その他サービス」7.8%、「機械」6.5%などが続いた。

【業種別 TOEIC® Speaking Test受験者割合 上位5】
電機      10.6%
その他サービス 7.8%
機械      6.5%
農業      6.4%
その他製造   5.9% (その他 13.6%)

TOEIC Speaking Test受験者の割合を職種別にみると、「事務職」が最も多く21.9%、次いで「経営者」14.5%、「技術者」13.9%などが続いた。

【職種別 TOEIC® Speaking Test受験者割合 上位5】
事務職    21.9%
経営者    14.5%
技術者    13.9%
科学/技術職 13.8%
サービス業   9.6%
(その他 12.4%)

英語を主言語とする国に滞在したことがあるか聞くと、受験者全体の約15%が6カ月以上の滞在経験があると答え、63.2%は滞在経験がないと答えた。

【英語圏滞在期間】
なし      63.2%
6カ月未満   22.1%
6カ月~12カ月  6.5%
1年~2年    3.2%
2年超      5.0%

英語圏に滞在した主な目的を聞くと、受験者全体の38.6%が「旅行のため」、25.5%が「英語学習プログラム参加のため」と回答した。

「英語学習プログラム参加のため」という回答の割合は男性(21%)よりも女性(31%)、「仕事のため」の割合は女性(8%)よりも男性(21%)の方が高くなっている。

【英語圏滞在目的】
進学のため 12.5%
英語学習プログラム参加のため 25.5%
旅行のため 38.6%
仕事のため 15.5%
その他    7.9%

調査は、公開テストまたは団体特別受験制度により2023年TOEIC Speaking Testを受けた受験者(TOEIC Speaking TestとTOEIC Writing Test の両方を受けた受験者、TOEIC Speaking Testのみ受けた受験者を含む)全員を対象に収集した。

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