大日本印刷、出版印刷事業を子会社のDNP書籍ファクトリーに承継へ

大日本印刷株式会社(7912)は、2025年4月1日(予定)を効力発生日として、同社の出版印刷事業を、吸収分割により同社の完全子会社である株式会社DNP書籍ファクトリー(東京都新宿区)にに承継させることを決定した。

大日本印刷を吸収分割会社、DNP書籍ファクトリーを吸収分割承継会社とする分社型の吸収分割方式。

また、DNP書籍ファクトリーを存続会社、大日本印刷の完全子会社の株式会社DNPメディア・アート(東京都新宿区)を消滅会社とする吸収合併を行い、出版印刷事業の営業・製造体制を再編して製販一体の体制を構築する。

なお、本吸収分割の効力発生日付で、承継会社であるDNP書籍ファクトリーの商号を「株式会社DNP出版プロダクツ」に変更する予定。

大日本印刷は、印刷事業を行っている。

DNP書籍ファクトリーは、印刷、製本を行っている。

DNPメディア・アートは、プリメディア制作やデータ加工処理を業務の柱とし、出版・広告・教育など幅広い分野でイノベーションを提供している。

目的

DNPグループで行っている出版印刷事業の経営環境は、デジタルメディアの普及、消費者ニーズの変化を起因とした出版市場における紙メディアの縮小を受け、年々厳しさを増している。

こうした状況の中、DNPグループの出版印刷事業について、意思決定の迅速化・部門間連携の強化を図り、市場環境の変化に適切に対応することが可能な事業推進体制へと移行するために、本吸収分割を実施する。

分割する事業の内容

大日本印刷の出版印刷事業

日程

本吸収分割の承認決議日:2024年8月8日

本吸収分割契約の締結日:未定

本吸収分割の効力発生日:2025年4月1日(予定)

印刷業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら