2024年7月19日、グランドハイアット東京で、ペガサス・テック・ベンチャーズが主催するスタートアップワールドカップTOKYO REGIONAL 2024が開催された。
アメリカのシリコンバレーに本社を構えるベンチャーキャピタル、ペガサス・テック・ベンチャーズが主催する本イベントでは、毎年世界各国から3万社以上のスタートアップ企業が優勝投資賞金100万米ドルを掛けて3分30秒のピッチで競い合う。
今年は、東京・京都・九州を含む世界75地域で予選を勝ち抜いたスタートアップが、10月に米国サンフランシスコで開催される決勝大会に挑む。
東京予選となるTOKYO REGIONAL 2024にはファイナリストの以下11社が参加した。
以下、発表順
・ランディット株式会社 ※第二位入賞
・株式会社HAKKI AFRICA
・株式会社Yuimedi
・株式会社シコメルフードテック
・株式会社オルツ
・LocationMind株式会社
・XANA LLC
・株式会社アーシャルデザイン ※第三位入賞&ALHD賞(投資賞金1億円獲得)受賞
・株式会社Spectee
・株式会社タスカジ
・Digital Entertainment Asset Pte.Ltd ※優勝(世界大会決勝に進出)
採点方法は、会場の審査員による投票とX(旧Twitter)による視聴者投票のハイブリット方式が採用されている。直近5年間で開催された決勝大会のうち2回は東京予選を勝ち抜いた企業が優勝していることから、東京予選は特に注目が集まる地域の一つだ。
今年この激戦区を制したのは、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd(以下、DEA)。NFTや暗号資産を扱うGameFiプラットフォームを運営する他、東京電力パワーグリッドとGGG社と共同で、参加型社会貢献コンテンツ「ピクトレ」をリリースしている。
東京代表として決勝大会への出場を決めた、DEAの山田耕三氏は「純粋にびっくりしました。現在Web3業界では一時期に比べると逆風が吹いている状況ですが、こうした大きい賞を頂けたことは個人的にも嬉しいですし、Web3業界全体にとっても嬉しいニュースになる」とコメントした。
第二位には、駐停車の自動化を軸にモビリティインフラを構築するマルチプロダクトカンパニーであるランディット株式会社、第三位にはアスリート・体育会系に特化した人材関連サービスを展開している株式会社アーシャルデザインが入賞している。
また、東京予選ではメインイベントのピッチコンテストの他に、デジタル変革担当大臣の河野太郎氏や東京都知事の小池百合子氏の講演、本大会を主催するペガサス・テック・ベンチャーズCEOのアニス・ウッザマン氏とタレントの田村淳氏の対談など、多くの著名人が日本のスタートアップの未来について語った。
日本ではこの後、8月27日に九州(熊本)でも予選が行われ、東京予選を勝ち抜いたDEAと、京都予選を勝ち抜いたヘラルボニーとともに、サンフランシスコの決勝大会へ挑む企業が選出される。