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武田 颯太 取締役副社長COO
【PROFILE】Darton State College (米国)卒業後、大手人材紹介会社エンワールド・ジャパンにて外資系コンサルファーム/大手監査法人/IT企業に向けた採用支援に従事。20年より最年少マネージャーとしてチームリード。2020年度には全国トップの売上成績を上げ、全社トップセールス賞(Top Biller 2020)を歴代最年少で受賞。累計四桁以上の方とのキャリア面談、数百名以上の方の転職支援実績を持つ。2021年9月にunlock.lyを共同創業し取締役副社長に就任。 |
近年の経営課題の複雑化に伴い、求められる人材も大きく多様化しています。製品やサービスを基盤とするメーカーや事業会社とは異なり、「人」が事業の根幹となるコンサルティング業界では、人材が他社との差別化に直結します。そのため、コンサルティングファームにとって採用・育成は経営の最重要事項とも言えます。
業界全体として採用活動は依然活発ですが、多様な人材が活躍しやすい総合系ファームでは採用強化の動きが特に顕著です。
中でも、DX/IT(セキュリティ、AI/データ、ERP等)、サステナビリティ、人的資本経営など、今日の企業経営における主要トピックに関連するスキルを持つ人材へのニーズや、マネジャークラス以上の即戦力層の採用ニーズが目立つ印象です。加えて、大手ファームからの転職者も見受けられるなど、国内の新興ファームによる採用強化も注目されています。
求職者の動向として、年代を問わず異業種からの転職が増加しています。特定の業界や領域での実務経験を活かし、より多角的なスキルや視点を身に付け活躍したいという求職者が、若年層・ミドル層問わず増えています。
採用につながりやすい求職者の特徴は、年代やタイトルによって異なります。若手の場合、素養や人間力、地頭のさといったソフトスキルが重視されます。一方、ミドルクラスでは専門性等のハードスキルに加え、マネジメント力、リーダーシップ・事業推進力等のソフトスキルが求められます。
企業側は、経営層や現場の採用活動に対する高い理解とコミットメントに加え、迅速な選考プロセス、魅力的な条件やキャリアパスの提示が求められています。
SNS・オンラインでの情報発信が活発な現代では、求職者の選考体験や社員の印象が容易に共有され、母集団形成・人材獲得に大きな影響を与えるため、より細やかな配慮が必要です。さらに出戻り採用や退職者同士のネットワーク(Alumni)の構築も増加しており、在籍時・退職時の社員へのフォロー体制も重要度を増しています。