さまざまな人事施策をスピーディーに実践して組織力を強化するためには、自社に適した支援サービスをうまく活用していく必要がある。そこで、最近発表された人材の採用・定着・育成に役立つ多くのサービスの中から日本人材ニュース編集部がピックアップして紹介する（文：日本人材ニュース編集部）
学生が安心して挑戦できる長期インターンの募集情報を無料掲載
新卒採用のミスマッチに悩む企業が増える中、コンコードエグゼクティブグループで大学生のキャリアを支援しているコンコードアカデミーは、大学1年生から就活生まで使える就活サイト「CareerPod」を開始し、学生が早い段階からキャリアについて考えられる機会を提供する。同社は、大学1・2年生という早い時期から自分の人生やキャリアにじっくりと向き合うことで、やりたい仕事を見つけてキャリアを設計して進路を選ぶという「スロー就活」を提唱している。
「CareerPod」では、同社の渡辺秀和会長が東京大学で行なったキャリア設計の授業をベースに、ビジネス知識を持たない大学1年生にも理解できるよう噛み砕いて解説。仕事や業界について必要十分な知見を得られるよう、体系的にまとめたコンテンツも用意している。また、基礎的なビジネススキル、他者との協働や仕事をやり遂げる姿勢を学べる優良な長期インターンの募集情報を無料で掲載。学生が安心してチャレンジできるインターンを厳選して紹介することで、キャリア形成を支援する。
心理的安全性を評価するアセスメントでモチベーションを可視化
心理的安全性を高めることは、従業員のエンゲージメントや生産性を向上させるためにも必要不可欠だ。モチベーションの価値観を可視化するSaaS型 HRサービス「Attuned」を提供するEQIQは、新機能「心理的安全性評価アセスメント by Attuned」を発表した。「Attuned」は、人の能力や行動、性格に比べて見えにくい「内発的動機づけ」への要求度と「組織文化」を可視化するアセスメントと分析、1on1コミュニケーション・離職防止などのデータ活用を支援する人材育成サービス。
新機能では、スマホなどで10分程度のアセスメントに回答するだけで正しいデータを収集・指標化し、改善に向けた指針が得られる。全体的評価と6つのカテゴリにおける各５点満点でレポートされ、カテゴリごとのスコアは、チームのパフォーマンスとウェルビーイングに対する行動指針や取り組む必要性に関する緊急度を可視化し、改善に向けたアドバイスとして活用できる。
5つの項目で従業員の成長環境を確保するための要素を調査・分析
「人材投資に力を入れるために具体的に何をすればいいかわからない」という悩みを持つ企業の課題を解決するために、本の要約サービス「flier」を運営するフライヤーは、一人一人が成長する組織づくりを支援する「flier成長組織ナビ」の提供を開始した。
従業員の成長環境を確保するための要素を独自に調査・分析し、従業員と企業を成長に導くサーベイで、柳川範之東京大学教授協力のもと、「制度・関係性・循環・学びの姿勢・成長実感」の5つの項目から「成長組織スコア」を構成。事業成長や人材成長と連結する本質的な要素を把握できる形で、人が育ち成長する成長組織への変革を支援する。管理者画面からは部署別・職種別・役職別の単位でスコアを集計・分析できる。社内比較、他社比較、時系列比較などによって、再現性の高い社内成長環境の発見、人材育成の定量的な効果検証や人的資本情報開示の独自指標への掲載などの活用が想定される。
