20代正社員の年収と理想の年収には224.8万円の差があることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)が実施した「【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)」で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
20代正社員男女を対象に理想の年収を聞くと、平均589.7万円となった。一方で、実際の年収は平均364.9万円となり、理想と現実の差は224.8万円だった。
男女別でみると、男性の理想の年収は平均686.4万円、実際の年収は平均392.9万円で理想との差は293.5万円。一方、女性の理想の年収は平均471.1万円、現在の年収は平均329.2万円で理想との差は141.9万円となり、男性の方が理想と現実の年収差が大きい傾向にある。
現在勤めている企業で、昇進できそうか聞くと、36.8%が「そう思わない」と回答した。
「そう思わない」がもっとも多かったのは、「20代前半の女性」で48.0%、次いで「20代後半の女性」が45.1%となり、20代女性の約半数は昇進の可能性が低いと考えていることがわかった。一方で男性は20代前半・後半ともに「そう思わない」が3割程度となっており、男女で意識の差が大きく生じている。
【昇進できそうだと思うか(20代全体)】
そう思う 5.4%
まあそう思う 21.1%
どちらともいえない 36.7%
あまりそう思わない 22.9%
そう思う 13.9%
【昇進できそうだと思わない(計)】
20代全体 36.8%
20代前半の男性 26.7%
20代後半の男性 30.0%
20代前半の女性 48.0%
20代後半の女性 45.1%
「昇進できそうだと思わない」人に今後どのような行動をとるか聞いたところ、「20代前半の女性」は「転職活動をして職場を変える」という回答が45.8%で最多だった。他の20代でも「転職活動をして職場を変える」と回答した割合は上位となっており、マイナビは「昇進の可能性を感じるかどうかは20代の転職意欲に関わっているようだ」と分析する。
子どもがいない20代正社員に「子どもが欲しいか」聞いたところ、もっとも高かったのは「漠然といつか欲しいと思っている」で37.0%だった。
一方で、「どちらかというと子どもは欲しくないと考えている(15.1%)」「どんなことがあっても子どもは欲しくないと考えている(10.4%)」の回答が合計25.5%となり、20代正社員の4人に1人以上が子どもを持つことに消極的であることが分かった。
【子どもが欲しいか】
今すぐにでも子供が欲しいと思っている 8.4%
仕事などまわりの環境が落ち着いたら子供が欲しいと思っている 18.2%
漠然といつか子供が欲しいと思っている 37.0%
可能であれば子供が欲しかったが、所得など環境的な理由や身体的な理由で子供は産めないと考えている 10.8%
どちらかというと子供は欲しくないと考えている 15.1%
どんなことがあっても子供は欲しくないと考えている 10.4%
調査は、2023年11月17~20日、20代の正社員の男女を対象にインターネットで実施し、585件の有効回答を得た。