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人的資本経営に取り組む人事キーパーソンのインタビューを配信
他社の経営・人事の取り組みを知ることは、自社と比較したり施策を検討する際の参考になる。レイヤーズ・コンサルティングは、企業の人事キーパーソンを対象にしたインタビュー動画シリーズ「Animal Spirits of CHRO」を開始し、人事領域の先駆者たちの「人事戦略にこめたおもい」と「その挑戦心の源泉」を紹介している。第一弾ではオムロン取締役執行役員専務CHRO兼グローバル人財総務本部長の冨田雅彦氏が、オムロンの「人的資本経営・人財戦略の基本思想」やその具体的取り組み「TOGA/VOICE」、独自指標「人的創造性」の概念と目標について話している。
レイヤーズ・コンサルティングは、最新の経営を研究開発し、社会に還元するための活動として異業種少数参加のクローズド型倶楽部「賢人倶楽部」を主催し、参画企業のCHROを中心にインタビューする予定。人的資本経営に取り組む企業の人事施策と裏側を深掘りする動画で知見を広く社会と共有していく方針だ。
採用面接のすべての会話をAIが要約し、申し送りと選考を効率化
採用面接での方法や評価基準は属人化しやすく、担当者間での擦り合わせなどに課題を感じている企業も少なくない。そこで、リブセンスは面接最適化クラウド「batonn」のChatGPTのAIを活用した文章要約機能を強化し、面接時のすべての会話の要約を可能にした。これまでは部分的な会話のみにとどまっていた要約機能が、面接時のすべての会話を対象として要約できるようになった。
これにより、面接に同席していない人事や他の面接担当者であっても、短時間で面接内容を把握することが可能になる。さらに、会話全体を複数のセクションに分けてセクション毎に要約することも可能となり、会話の詳細も把握できる。面接の録画や文字起こしされたテキストを一部始終確認する時間が大幅に効率化されるため、候補者がマッチしそうなポジションを多様な観点で検討したり、採用の見極めを早めて魅力付けに十分な時間を掛けることなどができる。
健康経営で解決したい課題抽出から実行・改善まで専門人材が支援
近年、健康経営への注目が高まることによって、多くの企業が経済産業省から「健康経営優良法人」の認定を目指すようになったが、認定取得だけを目的とする取り組みでは経営課題の解決につながらない。健康経営・治療と仕事の両立支援コンサルティングを提供するトリートエンドワークスは、経営課題を解決するための健康経営支援サービス「ヘルナビ」を開始した。
「健康経営優良法人」の認定取得を通過点と位置づけ、各社の経営理念に基づく健康経営理念の策定から、健康経営で解決したい経営課題の抽出と計画立案・実行支援・検証・改善まで一気通貫で支援する。施策の実行中も定例ミーティングを行い、進捗・KPIの達成状況を確認することで切れ目のない質の高い健康経営を推進できるように、健康経営の有資格者(健康経営エキスパートアドバイザー)が支援していく。また、ヘルスリテラシーの向上、治療と仕事の両立支援などの研修コンテンツも各社の要望に応じて提供する。
効果的なフィードバックができるマネジャーを養成する研修を拡充
多くの企業で上司と部下で行う1on1 が導入されているが、期待する成果が出ていないと感じている企業も少なくないようだ。こうした課題を解決するため、企業向け研修や人材開発コンサルティングを手掛けるクインテグラルは、マネジャーのフィードバック力向上研修のサービスを拡充している。
同社は1on1の課題として「上司は傾聴や共感はできているが、良かったなどの抽象的なフィードバックになっている」「部下の成長やモチベーション向上などにつながる建設的なフィードバックができない」「部下に嫌われたくない、あるいは年上部下に遠慮してフィードバックができない」などを挙げている。課題に対応した研修に個別指導を付加することによってマネジャーの実践的なフィードバック力の養成を目指す。部下が成長してマネジャーとの関係が良くなることで職場へのエンゲージメントが高まることが期待される。