パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率」によると、2024年4月の転職求人数は前月比99.5%、前年同月比120.0%となった。転職希望者数は前月比103.6%、前年同月比99.8%だった。(文:日本人材ニュース編集部)
転職求人倍率は前月比0.11ポイント減の2.66倍だった。
業種別にみると、求人数の前月比は12業種(「その他」を除く)のうち3業種で増加した。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比103.2%)、次いで「人材サービス」(同102.6%)だった。
増加率が大きかった「エネルギー」では、2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けた、再生可能エネルギー関連の事業開発や、導入を提案する企画営業などのポジションで増加した。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
IT・通信 98.7%
メディア 97.0%
金融 99.1%
メディカル 96.4%
メーカー 99.7%
商社 97.7%
小売・流通 99.5%
レジャー・外食 97.1%
エネルギー 103.2%
建設・不動産 100.6%
コンサルティング 99.2%
人材サービス 102.6%
その他 93.6%
職種別にみると、求人数の前月比は11職種(「その他」を除く)のうち4職種で増加した。最も増加率が大きかったのは「エンジニア(機械・電気)」(前月比102.5%)、次いで「事務・アシスタント」(同100.8%)だった。
増加率が大きかった「エンジニア(機械・電気)」では、自動車用機器部品などを製造する会社でEV関連のポジションが増加した。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
営業 97.8%
企画・管理 98.0%
エンジニア(IT・通信) 100.1%
エンジニア(機械・電気) 102.5%
専門職(メディカル) 97.4%
専門職(化学・食品) 98.1%
専門職(建設・不動産) 100.4%
専門職(コンサル・金融) 95.9%
クリエイター 98.6%
販売・サービス 96.5%
事務・アシスタント 100.8%
その他 103.7%
4月の求人数についてパーソルキャリアでは「企業の採用意欲は高止まりが続いているものの、4月の求人数は年度末で募集を終了する求人が一定数あったことから、前月比で微減した」と指摘する。
転職希望者数は「新年度がスタートすることにより転職を検討する人が増えるため例年どおり増加」とした。
5月以降の転職市場について、「求人数は、欠員補充や事業成長のための増員募集を行う企業が増えると想定され、微増が見込まれる。転職希望者数も、夏の賞与後の転職を目指し活動を始める人が増えるため増加が見込まれる」と予測する。