住友ファーマ、子会社FrontActへのフロンティア事業承継などを発表

住友ファーマ株式会社(4506)は、2024年5月9日開催の取締役会において、住友ファーマのフロンティア事業を分割し、2024年4月1日に設立した住友ファーマの完全子会社であるFrontAct株式会社(東京都中央区、以下「FrontAct社」)に承継させること(以下「本吸収分割」)を決議した。また、FrontAct社は、2024年4月16日に株式会社メルティンMMI(東京都中央区)とメディカル事業の事業譲渡契約を締結した。

住友ファーマを分割会社とし、完全子会社であるFrontAct社を承継会社とする吸収分割(簡易分割)とする。

住友ファーマは、医療用医薬品等の製造および販売等を行う。

FrontAct社は、医療・介護・福祉・健康・生活等に関する製品、ソフトウェアおよびシステムの研究、開発、製造、販売、貸与および輸出入等を行う。

メルティンMMIは、生体信号・ロボット技術を利用したサイボーグ事業を行う。

本吸収分割の要旨

本吸収分割の目的

本吸収分割を機に、FrontAct社は、顧客・市場・環境の変化に即応する経営判断・事業展開を実現する機動的事業運営を有する企業として、より一層さまざまなビジネスパートナーやアカデミアとの協業、提携等によるネットワーク拡充を図る。

新たな体制の下で、自己資本だけではなく、他社資本も取り込む可能性も追求し、これまで以上にスピード感・収益性を重視し、当該事業分野における確固たる地位を築いていく。

承継会社が承継する権利義務

FrontAct社は、住友ファーマがフロンティア事業に関して有する資産、負債、契約上の地位(雇用契約を除く)を吸収分割契約に定める範囲において承継する。 なお、債務の承継については免責的債務引受の方法によるものとする。

分割する事業の内容

住友ファーマのフロンティア事業であり、以下を含む。
・ 医療・介護・福祉・健康・生活等に関する製品、ソフトウェア及びシステムの研究、開発、製造、
  加工、設計、保守、管理、販売、売買、貸与、修理及び輸出入
・ 医療・介護・福祉・健康・生活等に関するサービスの提供
・ 医療・介護・福祉・健康・生活等に関する各種情報・データの収集、調査、分析、研究、
  情報処理サービス及び情報提供サービス など

分割の日程

本吸収分割取締役会決議:2024年5月9日
本吸収分割契約締結日:2024年5月9日
本吸収分割効力発生日:2024年6月18日(予定)

FrontAct社におけるメルティンMMIのメディカル事業の譲受

事業譲受の目的

住友ファーマは、2022年9月30日より、メルティンMMIと共同開発した「MELTz®手指運動リハビリテーションシステム」(以下「MELTz®」)の販売を開始している。 FrontAct社は、本吸収分割によるフロンティア事業の承継およびメルティンMMIからのメディカル事業の譲受けにより、MELTz®の製造・販売機能を統合し、後継品の研究・開発・販売を一体化することでシナジー効果の最大化を図る。

譲受事業の内容

MELTz®手指運動リハビリテーションシステムの製造販売事業およびMELTz®関連事業の開発

事業譲受の日程

契約締結日:2024年4月16日
事業譲受日:2024年6月17日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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