株式会社トーカイ(9729)の連結子会社であるたんぽぽ薬局株式会社(岐阜県岐阜市)は、株式会社ミック・ジャパン(大阪府大阪市)との間で、ミック・ジャパンが展開するリハビリデイサービス事業、ドラッグストア事業などの各事業の譲り受けについて基本合意に至った。
トーカイ及びたんぽぽ薬局は、今後ミック・ジャパンとの協議を進め、ミック・ジャパンが各事業を承継させるために新たに設立した株式会社mik japan(以下「mik japan」)の株式をたんぽぽ薬局が取得し、事業の更なる成長と発展、そしてグループとしてのシナジー創出を目指す。
トーカイは、病院用寝具類・白衣のレンタル、医療関連商品の販売及びレンタル、看護補助業務、寝具類・寝装品類の販売及びレンタル、その他寝具類のレンタルに付随したサービスを提供する。
たんぽぽ薬局は、保険調剤薬局の経営、医療機器・医療用具・衛生材料の販売、介護用品の販売、在宅関連事業を行う。
ミック・ジャパンは、ドラッグストアや調剤薬局、リハビリ特化型デイサービス、EC 事業など、地域に密着した事業を展開している。
背景
ミック・ジャパンは、1974年の創業以降、関西エリアを中心にドラッグストア「ドラッグミック(直営12店舗)」や調剤薬局「ミック薬局(直営3店舗/ドラッグストア併設)」、リハビリ特化型デイサービス「ミック健康の森(33施設)」、EC 事業など、地域に密着した事業を展開している。特に「ドラッグミック」は関西エリアでの高い知名度と歴史を有し、「ミック健康の森」は全国規模での事業展開を図るなど、地域の健康に寄り添う企業である。
トーカイは清潔と健康を旗印に医療・介護分野の事業を幅広く展開し、たんぽぽ薬局は調剤薬局を通じた地域医療を支えるサービスを提供している。今回、ミック・ジャパンが展開する各事業を譲り受けることで、現在のトーカイグループの事業を補完、拡充し、総合ヘルスケア企業として一層の企業価値向上につながるものと考える。
具体的には、現在のトーカイグループのコア事業である介護用品レンタル事業にリハビリデイサービス事業が加わることで、利用者のQOL 改善や機能回復の一助になりうる複合的なサービスを提供することが可能となる。また、ドラッグストア事業を通じたたんぽぽ薬局の店舗における物販機能の強化や、トーカイグループの各種物品調達力の強化、経営資源の相互活用やEC 基盤の活用などを想定している。
トーカイは、本件投資を中期的な成長戦略の一環としてとらえ、今後も事業シナジーの創出につながる新たな事業領域への進出を積極的に検討していく方針であるとした。
(提供:日本M&Aセンター)