【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

今回は、”WEB3と経済の融合を。世界を変える3つ目の経済圏を。”というビジョンを掲げ、WEB3を活用した新しい資産運用体験の創出を目指すMoneyFarmを展開する3rd Economy株式会社ファウンダーの橋村氏にインタビューをおこないました。

・MoneyFarmとはどんなサービスなの?
・トークン化債権による資産運用とはどんな仕組みなの?
・ブロックチェーンを活用している理由は?
・今後はどのような展開を考えているの?

などの疑問にお答えいただき、MoneyFarmの魅力をお伝えしていきます。

新たな資産運用に興味のある方や資産運用を始めてみたい方、金融業界におけるNFTを活用した新たなプロジェクトに興味のある方はぜひ最後までご覧ください!

目次

  1. WEB3と経済の融合を。世界を変える3つ目の経済圏を。
  2. ファームチケットを購入して「お金」を育てる
  3. 大反響のまったく新しい資産運用
  4. WEB3で資産運用をもっと身近に

WEB3と経済の融合を。世界を変える3つ目の経済圏を。

【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

引用:株式会社3rd Economy公式HP

Q. まずは橋村氏の自己紹介をお願いします。

株式会社3rd Economy(以下、3rd Economy)代表の橋村純と申します。

経歴はもともと、EY Japanやみずほフィナンシャルグループ傘下のインフラファンドなどにて、金融分野のアドバイザーとして勤務していました。

その後、クラウドファンディング事業をおこなう会社に7年ほど勤め、2023年に独立し株式会社Relicホールディングスと株式会社3rd Economyを共同創業しました。

Q. 現在展開されているMoneyFarmとはどのようなサービスでしょうか。

MoneyFarmとは、ブロックチェーンの技術によりトークン化した金銭債権を売買するマーケットプレイスです。

金銭債権は「一定の期間や条件が履行されると金銭を受け取ることができる権利」のことです。 「金銭債権を売却して早期に現金化したい」企業などと、「将来受け取る予定の金銭より安い価格で権利購入することで、お金を増やしたい」個人などをマッチングすることを目的とした新しいサービスとなっています。

Q. MoneyFarmを運営しているチームメンバーについても教えてください。

私と株式会社Relicホールディングス(以下、同社)の代表である北嶋や取締役の倉田が在籍しており、そのほかは同社のメンバーが大多数となっています。

同社は大手企業を中心に、WEB3領域を含むインキュベーション支援をおこなっており、WEB3に知見のあるメンバーで構成されています。そのため、同社の資産を活用できるのも3rd Economyの強みとなっています。

Q. MoneyFarmを始めた背景についても教えてください。

もともと融資型のクラウドファンディング事業をおこなっており、金融業界の知見があったこともあって、WEB3で資産運用の新しい仕組みを実現できるのではないか?と思ったことがきっかけです。

世の中でWEB3が結局何に使えるのかという疑問も増えていた中で、資産運用とトークンの親和性が高いため、法律面も確認した上で実用的な資産運用の領域におけるWEB3の1つのユースケースにできればと思い、始めました。

ファームチケットを購入して「お金」を育てる

【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

引用:MoneyFarmサービスサイト

Q. MoneyFarmの詳細について教えてください。

将来的にお金を受け取れる権利を売買するプラットフォームです。

一定期間後に金銭を受け取ることができる権利(金銭債権)をトークン化(ファームチケット)し、将来的に受け取ることができる金額より安く販売されます。
そのあと、一定期間経過後に当初定められた金額を受け取ることができるというものです。

つまり、ファームチケットを買って、待っているだけで、お金を育てて収穫できる資産運用体験ができるのです。

この仕組みは、企業だけでなく個人の方でも簡単に参加できる仕組みにしています。

【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

引用:MoneyFarmサービスサイト

Q. Farmは農場という意味ですが、今回のサービスにどのように関係しているのでしょうか。

ファームチケットを購入すると、マイページの農場が成長する仕組みになっています。

ファームチケットは畑の型のトークンとなっており、畑が成長していることが可視化されます。
そのため、ユーザーは自分のお金を育てて、 大きく増えて収穫できることを体験し資産運用をおこなうことのできるゲーム性のあるサービスとなっています。

資産運用というとお堅いイメージがありますが、このような遊び心を取り入れることで初めての方でも参加しやすいようにしています。

Q.想定しているサービスのターゲットはどのような方でしょうか。

ターゲットは絞っておらず、前述の通り老若男女ご利用いただけます。

お金にまつわる資産運用について課題に感じている方も多いため、誰でも気軽に参加できるサービスを目指しています。
その中で、株やFX、その他の投資が気になっているがなかなか踏み出せないという方にはMoney Farmがその投資を始めるきっかけとなり、資産運用に興味を持つ方が増えていけばいいなと思っています。

また、スタートアップなどの企業に対しては資金調達の1つの手段となり、挑戦できる企業を増やし日本経済の活性化へと繋げて参ります。

大反響のまったく新しい資産運用

【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

引用:PR TIMES

Q. サービスサイト公開・会員登録開始してどのような反響の声がありましたでしょうか。

「資産運用がわかりやすい!」、「面白いサービス!」というお言葉をいただいております。

企業様からも「ぜひ活用してみたい」と多くのお引き合いをいただいています。
先ほどお伝えいたしました通り、企業様にとっては資金調達の1つの手段となるように進めて参ります。

個人ユーザー様からの反響については、今後サービスを展開していくにつれて、より多くいただけると思いますので、ぜひ今後の展開に注目していただければと思います。

Q. 今後の展望についてもお聞かせください。

直近では3月に初回のファームチケットを販売させていただきましたので、今後もさまざまな金銭債権をトークン化し、販売していく予定です。

現在はプラットフォーマーとして私たちが購入者を審査しておりますが、より円滑に取引ができる仕組みを構築していければと思います。

また、ブロックチェーンを利用する意義の一つとして、他のプロジェクトやサービスと連携できる点があると考えています。そのため、他企業との連携も今後進めていけたらと思っています。

WEB3で資産運用をもっと身近に

【トークン化債権による資産運用】MoneyFarmファウンダー橋村氏にインタビュー

引用:PR TIMES

Q.あらためて、WEB3でどのようなことを実現していきたいでしょうか。

WEB3で資産運用をもっと身近にする仕組みを実現していきたいです。

金銭債権をWEB3の仕組みでトークン化し、気軽に売買できるMoneyFarmにより資産運用への参入ハードルは下がると思います。
現在、一般的にWEB3はウォレットの発行が参入障壁となっていますが、MoneyFarmではウォレットが必要なく、ユーザーフレンドリーなサービスとなっています。

今後は、WEB3の技術が発展することによってさらに便利になっていくと思いますが、その世の中の動きに合わせて私たちも同時にシフトしていければと考えています。

また、ブロックチェーンを利用することで同ブロックチェーン上のプロジェクトとより密に連携できるため、プロジェクト間の連携により新たな価値を生み出して参ります。

Q.最後に読者の方へメッセージをお願いします。

今後も新しい資産運用を広めていくために、さまざまなものをトークン化した金銭債権を販売していきます。

これまで資産運用をおこなっていなかった方に対しても、資産運用のきっかけとなるようなサービスにし、企業様にとっても新たな資金調達の1つの手段となる仕組みを構築して参りますので、ぜひ今後の動きに注目していただければと思っています。

「MoneyFarm」サービスサイト:https://moneyfarm.jp