先日、東京都が2020年度の予算案に、
氷河期世代の就業支援として7億円を計上する方針を固めたことが報じられました。
これまでも非正規社員の正社員登用や、新規雇用に対して様々な補助金が出ていましたが、
氷河期世代にターゲットを合わせた取り組みには注目が集まりそうです。
新しい補助金の内容次第では、御社の非正規社員さんが都内の会社に引き抜かれてしまうかもしれません。
働き盛りの氷河期世代、既存の制度で守れるならそれが一番ですよね。
そこで今回は、非正規社員の待遇改善でもらえる助成金のおさらいです。
健康診断制度コース(キャリアアップ助成金)
全国の中小企業者さまが対象の助成金制度です。
有期契約労働者の方向けの健康診断制度を用意すると、最大48万円がもらえます。
優秀な従業員にはずっと元気に働いてほしいですよね!
事業所当たり定額でもらえるので、使い方によっては健康診断費用よりもらえるケースもあります。
どんな健康診断が対象になるかはお問い合わせください。
賃金規程共通化コース(キャリアアップ助成金)
全国の中小企業さまが対象の補助金制度です。
有期契約労働者の賃金を、同じ仕事をしている正社員並みにすることで、
助成金最大54万円、さらに対象となる有期契約労働者の人数に応じて最大48万円が加算されます。
賃金は一番わかりやすく平等・不平等を感じるところですよね。
有期契約労働者の方のやる気UPもまちがいなし!
諸手当制度共通化コース(キャリアアップ助成金)
賃金を平等にしたら、次は諸手当制度も平等にしましょう。
例えば厳しい納期でみんなで遅くまで頑張っているときに、
正社員だけは時間外手当を多めにもらえる、とかいう制度だと、チームワークが乱れます。
諸手当制度を同じにすることで最大48万円が受け取れるほか、
共通化した手当の数に応じて最大192万円、対象となる従業員の数に応じて最大360万円が加算されます。
正社員化コース(キャリアアップ助成金)
とはいえ、一番手っ取り早く平等にする方法は、有期契約労働者の方を正社員にすることです。
せっかく御社の戦力として活躍してくれているなら、
思い切って正社員登用すれば、より愛社精神をもって頑張ってくれるはず。
有期契約労働者を正社員登用することで、一人当たり最大72万円が支給されます。
労働者側だけの問題ではなく、経営者側としても、
氷河期世代の社員層が薄いことは悩みの種です。
制度を上手く使って、人手不足に負けない強い会社にしたいですね!