森ビル株式会社とKDDI株式会社は、デジタルツインを活用し、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー46Fにある「TOKYO NODE」のイベントホール「TOKYO NODE HALL」をデジタル空間に忠実に再現。リアル会場とデジタルツイン上のホールを連動させた常設のデジタルツイン「TOKYO NODE DIGITAL TWIN HALL -RESPECT YOU, au」を、2024年3月28日より運用を開始した。
今回の運用開始により、TOKYO NODE HALLでは、デジタルとリアルの両会場における映像・音響・照明などの空間演出を同期させ、各会場のスクリーンには互いの映像を映し出すことにより、疑似的に360度の客席、1つの空間を創出。
デジタル空間ではリアル会場にいるかのような体感を、リアル会場ではデジタル空間ならではの演出を体験することが可能となるため、各会場の盛り上がりを同時に伝えるなど、熱狂を拡張させることで、新たな形の音楽ライブやファンミーティング、ビジネスカンファレンスを提供する。
> 「TOKYO NODE DIGITAL TWIN HALL -RESPECT YOU, au」
「TOKYO NODE DIGITAL TWIN HALL -RESPECT YOU, au」について
リアルのイベントスペースには、収容人数のキャパシティ、移動時間・移動手段など、様々な課題があるなか、今回のデジタルツイン化により、キャパシティの拡張、遠隔地からイベント参加、リアル会場では物理的にできない演出などが可能となる。
■リアル会場の面積や人数・立地の制限をXRで拡張
デジタル上からの参加者に対し、リアル会場でイベントに参加しているかのような体験を提供。
リアル会場にいるアーティストや観客は、スクリーン等を介して遠隔のユーザーとのつながりを感じることができるため、従来感じられる以上の一体感や熱狂を得ることが可能。ひいては、世界各国からデジタル上で参加した方々が、リアル会場を訪れたいと感じるような、わくわくする新しい体験の創出を目指す。
■映像・音響・照明などの空間連動
映像・音響・照明などの空間演出を連動させることによって、デジタルツイン会場とリアル会場が融合した体験を提供可能。
◎お互いの会場からリアクションを共有できる<リアル会場+デジタルツイン会場>
リアル会場のスクリーンには、デジタルツイン会場から参加する人たちがアバターとして投影され、デジタルツイン会場のスクリーンには、リアル会場から参加する人たちの映像が投影される。 さらにアバターのリアクションを可視化し、リアルとデジタル両方の盛り上がりを融合する。
◎照明の色や動きをデジタルに連動<デジタルツイン会場>
リアル会場の照明の動きや色にデジタルツイン会場内の照明が連動。
照明を使用した空間演出をデジタル上でも再現できる。
◎出演者の3Dスキャン映像で立体感ある体験<デジタルツイン会場>
リアル会場の様子を映像で視聴できるだけでなく、出演者の3Dスキャンモデルを使って、デジタルのステージ上に出演者が立っているかのような体験が可能。
将来的には、世界中からイベントに参加する方々がリアル会場と同期するステージ演出を楽しんだり、遠隔から会場の照明などの演出に関与したりできるなど、インタラクティブにイベントに関われる仕組みの付加を目指す。
■常設運用で低コストにデジタルツイン体験を提供可能
デジタルツインホールは、TOKYO NODE HALLに常設されることで、都度の会場CG制作が不要なため、従来よりも低コストでデジタルツインのイベントを実施可能。
専用アプリなども不要で、ウェブブラウザ上から高精細な映像体験を提供できるため、視聴者の視聴障壁を下げることが見込まれる。
また運用コストを抑えたステージ演出から、高精細な3DCGを使用したデジタル空間構築まで、コンテンツ品質を柔軟に変更できるため、エンターテインメントやカンファレンスなど多用途で利用できるのが特徴となっている。
■こけら落とし公演に[Alexandros]が登場
KDDIは、「TOKYO NODE DIGITAL TWIN HALL -RESPECT YOU, au」のこけら落とし公演として[Alexandros] がパフォーマンスするミニライブを2024年3月28日午後6時から開催。
今後もKDDI主催の音楽ライブやファンミーティングを両会場にて実施予定としている。