味の素AGFとアサヒユウアスは、コーヒーの副産物をアップサイクルする「Coffeeloopプロジェクト」の一環として、工場から発生した廃棄となるコーヒー粉をアップサイクルしたエコカップ「Aroma Loop」を共同開発した。3月8日から、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」上で応援購入を募るほか、今後はホテルやカフェなどへの導入を促進するとした。
「Coffeeloopプロジェクト」は、アサヒユウアスが主導し、国内のオフィスやカフェなどで発生したコーヒーの副産物をアップサイクルするプロジェクト。味の素AGFは2023年から同プロジェクトに参加しており、品質規格外品として出たコーヒー粉を再利用するため、今回の協業に至ったという。
味の素AGFソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループの松本直仁グループ長代理は、「1社ではできないことを、協業することにより実現できた。こういった企業をまたいだ取り組みは、我々の知見を広げるためにはとても重要だと感じた」と語った。
「Aroma Loop」は、AGFの工場で発生したコーヒーの副産物や規格外のコーヒーを原料に使用したコーヒー専用カップ。1個あたり約10gの廃棄コーヒー粉を使用しており、原料の約75%に持続可能な素材を使用している。コーヒーの香りをカップ内に留める形状とコーヒーの温度を長持ちさせる二層構造が特徴だとした。
アサヒユウアス社のたのしさユニットの古原徹ユニットリーダーは、「コーヒーを飲むための専用形状の開発は『Coffeeloopプロジェクト』として初の試み。今後は、さまざまな場所で取り入れられるように、マーケティング活動にも注力していく」と語った。