NIPPON EXPRESSホールディングス、AIと量子技術の活用に強みをもつグルーヴノーツの株式取得

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(9147)は、NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合の案件として、AIと量子技術の活用に強みを持つスタートアップ企業である株式会社グルーヴノーツ(福岡県福岡市)に対して3月5日に株式を取得し、資本業務提携契約を締結した。

グルーヴノーツ社は、AIや量子コンピュータなどの最先端テクノロジーを活用し、企業の抱える課題に対して最適解を導くクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を提供しているスタートアップ企業。同サービスは、量子コンピュータをよりシンプルに使いやすくすることで企業の業務に取り入れることを可能にし、データ処理・分析を手軽に実現し、業務効率化を図ることができる。

【出資の背景と目的】
近年、物流業界は人手不足や燃油費の高騰などの社会課題に加え、お客様のニーズの多様化などによって大きな変革が求められている。NXグループはこれらの課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に努めるとともに、国内外でのスタートアップ企業との共創をはじめ、外部リソースの活用もソリューションの一つとして積極的に探索してきた。

今回、AIと量子技術の活用に強みを持つグルーヴノーツ社の株式を取得することで、NXグループ内に蓄積された様々なデータから、各状況に応じた最適解を導き出し、国内外の物流現場の改善・DX化を推進する。

また、物流のリソースである「人」・「車両」・「倉庫」に関して継続的な最適配置を行うことや、好事例をグローバルに共有することで、お客様により効率的で効果的なサービスを提供する。

【取り組み内容】
・人員最適配置
物量の波動を解析・予測し、各個人のスキル・生産性・休暇希望等の事情を考慮の上、生産性の最大化を実現する最適シフト作成の仕組みについて、運用を開始しています。今後は、運用継続によりNXグループ内での活用拡大を図る。

・車両運用の最適化
車両の種類、集荷・配達ルート、荷物の積載要件等を計算し、現場ごとに手配を行っている車両運用の最適化を実現すべく実証を行うことで、CO2の削減に取り組む。

・倉庫保管の最適化
 商品特性に応じた倉庫レイアウトの最適化などを検討。

・新たな付加価値の創造
上記の他、お客様の生産計画及び需要予測を考慮した最適な輸送モードの選択などへの活用を検討いたします。また、1~3の取り組みを通じて集積されたデータに基づき、新たな機能、サービスの共同開発・展開を検討。

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(提供:日本M&Aセンター

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