第一三共ヘルスケアの解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」(OTC医薬品)は、昨年3月に始動した「みんなの生理痛プロジェクト」の取り組みとして、国際女性デー(3月8日)に合わせて、ティーン世代に向けた生理痛の対処啓発と理解促進を目的とする「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」を新たに発足した。3月6日に行われた「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」発足発表会・公開授業では、プロジェクトメンバーとして、ABEMAオリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。」に出演した夏川メガンさん、平松想乃さん、向井怜衣さん、学校における生理にまつわる課題解決の提言を文部科学省へ行った日本若者協議会のメンバー、さらに、SHIBUYA109でSDGsに関するアクションを考える部活動「SHIBUYA 109 lab. EYEZ」のメンバーが参加。産婦人科医・高尾美穂先生による公開授業を通じて生理痛について学んだ後、学校や社会における生理痛の課題について考えるトークセッションが行われた。また、ABEMAオリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。」とのタイアップ企画も発表された。
「当社は昨年3月8日に『生理痛と正しく向き合える社会へ』をコンセプトに掲げ、みんなの生理痛プロジェクトを始動した。同プロジェクトでは、生理痛に悩む人に向けて、生理痛や対処法についてのコンテンツを発信すると共に、性別を問わずより多くの人に生理痛に正しく向き合ってもらうための活動に取り組んできた」と、第一三共ヘルスケア ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ ブランドマネジャーの土合桃子氏が挨拶。「同プロジェクトの中で、高校生世代に向けて調査を実施したところ、高校生の段階から生理痛を我慢している生徒が多い実態が明らかになった。また、昨年12月には、生理痛の対処法の1つである鎮痛薬が服用できる年齢(15歳)となる高校1年生を対象に『生理痛について“学び・考える授業”』を実施。受講した生徒から、以前よりも生理・生理痛への理解が深まったとの声が多く寄せられた。そこで今回、なるべく早い段階で性別に関係なく生理痛について学び・考える機会を持てるよう、ティーン世代と一緒に対処啓発と理解促進に向けて取り組む新たなプロジェクトを立ち上げた」と、「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」の発足に至る経緯を説明した。
「新プロジェクトでは、3月から9月にかけて、ティーン世代と共に生理痛の対処啓発や理解を深める活動を行う。また、各教育機関との連携のもと、昨年実施した高校生向けの『生理痛について“学び・考える授業”』を継続して展開し、生理痛への理解と思いやりのある社会の実現を目指していく」と、新プロジェクトの今後の展開について言及。「3月8日の国際女性デーには、SHIBUYA109の1階イベントスペースに、ティーン世代に向けたメッセージを新たに追加した『#生理痛を甘く見ないでほしい』のメッセージパネルを掲出する。さらに、生理痛にまつわるティーン世代の声や生理痛に対するQAをまとめたリーフレット『そうだったんだ!みんなの生理痛ホント&ホンネBOOK』を無料配布する」と、今年の国際女性デーにおける取り組みも紹介した。
そして、プロジェクトメンバーに向けて、産婦人科医・高尾美穂先生による生理痛について“学び・考える”公開授業が行われた。高尾先生は、「なぜ毎月『血』が出るのか」、「なぜ痛みを感じるのか」、「生理の期間と出血の量」、「生理の周期」など生理の仕組みについて、ティーン世代にもわかりやすく解説。「生理にともなう痛みとしては、下腹部痛、腰痛、頭痛などがあるが、これに加えて、吐き気、疲労、脱力感、イライラなどの病的症状によって日常生活に支障をきたしている場合は月経困難症と診断される」と、以前のように「生理痛の痛みは我慢すればよい」という時代ではなくなったのだと訴える。「生理痛への対処法としては、お腹を温める、ゆっくり過ごす、身体を動かす・ストレッチをする、市販の鎮痛薬を試すなどの方法があるので、自分に合ったものを探してみてほしい。また、生理痛だけで産婦人科を受診してもよいのか悩んでいる人もいるが、生理痛が辛いと感じたら、ぜひ産婦人科に相談しに来てほしい」とアドバイスしてくれた。
高尾先生の授業が終わると、プロジェクトメンバーが4グループに分かれ「『生理痛』に悩んでいる当事者がガマンしないために、何ができるか」をテーマに、ディスカッションを行った。各グループごとに「当事者」と「周りの人/社会」、それぞれの立場になってできることを考え、意見を出し合った。グループ発表の場では、生理痛に悩む当事者ができることとして、「友人に相談する」「周りと比べない」「自分に合った薬や対処法を見つける」「自分で体調管理をしっかりする」「正しい知識を身につける」といった意見が出された。周りの人/社会ができることとしては、「みんなが生理について理解して寄り添う」「休みやすい環境をつくる」「女子視点から男子向けに生理の授業を行う」「社会全体で生理への理解を深める」などの意見が挙がっていた。
次に、今回の公開授業を受けて、第一三共ヘルスケア ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ ブランドマネジャーの土合氏、SHIBUYA 109 lab. 所長の長田麻衣氏、「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」プロジェクトメンバーで高校二年生の平松想乃さん、日本若者協議会メンバーで高校二年生の秀島知永子さんの4名によるトークセッションが行われた。
ティーン世代の立場から、平松さんは、「高尾先生の授業を受けて、生理についてまだ知らないことを学ぶことができてよかった。生理について理解することから、生理に悩む人への思いやりも生まれると思うので、今回のような授業を様々なところで行っていけたらいいなと感じている。私もこれから、生理に対する正しい知識を持つことや、生理痛への対処法、ガマンする必要はないことなど、十代ならでは意見をたくさん発信していきたい」と話していた。
同じくティーン世代の秀島さんは、「高尾先生の授業では、『生理痛を我慢しなくていい』と言われたことが印象に残った。女性の中でも『生理痛が辛くても頑張らないといけない』、『周りに合わせないといけない』という意識が強いと思うので、まずは私たち当事者から考え方を変えていくことも大事だと感じた」とのこと。「私が参加している日本若者協議会では、学校での生理休暇制度の実現に向けて政府や地方自治体などに政策提言などを行っている。現在、約1万3000件の署名が集まっており、国会の質疑でも取り上げてもらった。今後も、あらゆる人がもっと生きやすい社会を目指して、政治や社会への働きかけを続けていきたい」と、日本若者協議会の取り組みについて教えてくれた。
SHIBUYA 109 lab. 所長の長田氏は、「生理のある当事者でも知らないことやわからないことがたくさんあるので、男性も女性も関係なく、対話をしながら解決策を探っていったり、社会への提言を考えるのはとても大切なことだと感じた」と公開授業の感想を語る。「こうした授業は、少し前の時代にはできなかったことでもあるので、この活動をどんどん広げていくことで、社会全体で生理に対する理解がもっと深まるのではないか。SHIBUYA 109 lab.としても、ティーン世代が感じている声や悩んでいることに寄り添いながら、適切なアクションを起こしていきたい」との考えを示した。
第一三共ヘルスケア ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ ブランドマネジャーの土合氏は、「生理痛を我慢している当事者に、その理由を聞いたところ、『みんな我慢しているから』、『生理痛は我慢するものだと思っていた』といった声が多く寄せられた。それだけに、今回のプロジェクト活動を通じて、『我慢しなくてもいい』ことを当事者に理解してもらうと共に、社会全体の生理に対する意識を少しずつ変えていければと思っている。ティーン世代からのリアルな声を取り入れながら、一人でも多くの人に、早いタイミングで生理の正しい知識に触れられるきっかけづくりを推進していきたい」と、今後のプロジェクト展開に意欲をみせていた。
最後に、「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」と、ABEMAオリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。」とのタイアップ企画が始動することが発表された。番組に出演し、ティーン世代から絶大な支持を得ている現役高校生の夏川メガンさん、平松想乃さん、向井怜衣さんがプロジェクトに参画し、同じティーン世代に向けて生理痛の対処啓発や理解を深める活動を約半年間にわたって展開していくという。
プロジェクト活動に向けて、夏川さんは「学校で生理痛で困ったときにみんなで助けあえるように、思いやりの輪を広げたい」とコメント。平松さんは「生理痛がしんどい時は、自分に合った対処法をしたり、周りの人に相談するなど、生理痛を我慢させないようにしたい」と力を込める。向井さんは「生理に悩んでいる人に寄り添う気持ちをみんなに伝えて、生理痛にやさしい社会にしていきたい」と意気込みを披露してくれた。
「ロキソニン」ブランドサイト=https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/naifuku/
みんなの生理痛プロジェクト=https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/special/project/
第一三共ヘルスケア=https://www.daiichisankyo-hc.co.jp