東部ネットワーク、テーエス運輸を買収

東部ネットワーク株式会社(9036) は、2024年3月1日 開催の臨時取締役会において、テーエス運輸株式会社(兵庫県尼崎市)の発行済株式総数の100%を既存株主である日本エア・リキード合同会社(東京都港区)から取得する株式譲渡契約締結を決議し、当該会社を子会社とすることとした。

東部ネットワークは、トラック輸送事業、3PL事業、不動産賃貸事業、自動車整備事業、商品販売を行う。
テーエス運輸は、液化酸素、液化窒素、液化アルゴン、その他高圧ガスの輸送(特定貨物自動車運送事業) を行う。

【株式取得理由】
2023年11月7日にリリースした東部ネットワーク・グループ「長期ビジョン(トライ2034)」に記載の通り、東部ネットワークでは、継続的な事業成長に向けた資本業務提携や M&A を機動的に実行してゆく方針を掲げている。

今後注力してゆく3つの事業セグメントである「3PL」「トランスポート・サービス」「自社輸送」のうち、自社輸送については高付加価値な産業用資材や新エネルギーの輸送事業強化を目指しており、2022年に東北三光(セメント輸送)、魚津運輸(産業用ガス、水素輸送)を子会社化してきた。

今回、株式取得により子会社化するテーエス運輸は、グローバルな産業用ガス企業大手であるフランスのAir Liquide SAの日本法人である日本エア・リキード合同会社の子会社として、同社の製品である液化酸素、液化窒素、液化アルゴンや炭酸ガスなど産業用ガスを半世紀以上にわたり配送してきていることに加えて、今後新エネルギーとして期待が高まる水素の輸送実績も有する。

また、テーエス運輸は長年にわたり安全かつ高いレベルでの輸送品質、輸送技能を維持し、荷主である日本エア・リキードの主力事業所に営業拠点を有していることから、荷主との密接な業務連携体制を構築している。

東部ネットワークとしては、本件を契機に、魚津運輸の子会社化を通じて新規参入した産業用ガス輸送事業を一段階飛躍させるとともに、今後新エネルギーとして期待が高まる水素・アンモニア等輸送の拡大と併せて、産業用資材輸送事業の成長の一層の加速化を図る。

【今後の予定】
株式譲渡実行予定日 2024 年 4 月 8日

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(提供:日本M&Aセンター

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