尾西食品は、包装パッケージを変更することで、アルファ米製品で初めて「レンジ調理」を実現した。水を注いでからチャックを閉め、600Wで3分(500Wの場合は3分半)加熱、そのまま3分程度蒸らすと完成するため、従来のお湯や水で戻す方法よりも時短となる。
また、レンジ調理によってご飯のうま味や香りなどがより引き立ち、美味しさがアップ。アルファ米をより身近な存在にし、個人の食品備蓄増加を図る。
もちろん従来の方法でも調理可能で、賞味期限は5年半と長期保存食としての機能も兼ね備えている。
ラインナップは五目ごはんやドライカレーなど5種で、「日常的に食べやすい量」にするため内容量を減らし、出来上がり量は170gから210gとした。
販売チャネルはホームセンターやSM、亀田製菓のネットショップなど。今年は関東大震災から100年の年でもあり、今後も防災意識が高まることが見込まれる。量販店などと共に備蓄啓発に取り組みながら、通年展開も目指す。
この「アルファ米レンジ+(プラス)シリーズ」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉