ろう・難聴者と聞こえる人との架け橋になりたい

こんにちは!みみトモ。ランド運営メンバーの倉ヶ市祥子(くらがいちしょうこ)です。この記事では、私の自己紹介や思い、みみトモ。ランドに入ったきっかけや経験談などをお話しします。記事を読んで、共感した!応援したい!と思ってもらえれば嬉しいです。

自己紹介

ろう・難聴者と聞こえる人との架け橋になりたい

私は生まれつき耳が聞こえづらい先天性感音性難聴で、両耳に補聴器を使用しています。高い音や騒がしい場所での聞き取り、音の聞き分けが難しいです。私にはろうの兄がいます。妹の私も聞こえないかもということで、生まれてすぐに聴力検査を受けたそうです。

そのため、早期に言葉と聞こえの教育を受けることに。小中高等学校は、難聴学級に通いながらも、聞こえる学校へと通った私。対して兄は、ろう学校へと通いました。

気がついたら私の周りには、ろうの人、難聴者の人、その関係者の人、聞こえる人とさまざまな人がいました。コミュニケーション手段もさまざまで、ろうの人には手話を活用して会話をし、難聴者には筆談や声を活用して会話をし、聞こえる人には、声や残された聴力を活用して、会話をしていました。

大人になったろう・難聴者を取り巻く課題

ろう・難聴者と聞こえる人との架け橋になりたい

聴覚障がいは別名見えない障がいとも言われており、自分から伝えないと相手には分かってもらえません。そして、それを伝えたところで理解してもらえるかは別の問題。それを社会人になって痛感しました。

大学卒業後、市役所へ就職した私は、なぜか電話応対やお客様対応の仕事もやらされることに。この電話応対やお客様対応の仕事は、今思い出しても胃がキリキリ痛むくらい苦痛で仕方がない仕事でした。

「ちゃんと聞いてる?」「佐藤じゃなくて加藤だよ」「あんただけだよ、こんなに聞き返してくるの」「あんた、耳おかしいんじゃないの」「病院に行ったらどう?」「聞こえないのに、なんでこの仕事やってるの」「聞こえる人に代わって」

と悪気があるなしに関わらず、心無いお言葉をかけられたことも。この2つについては、どうやっても責任が取れないと上司に掛け合っても「できるところまではやる、どうしても聞こえなかったときだけ代わる」という考えを崩すことはできず、できるだけ外出を増やすことでやりくりをしていました。

職場の電話が古く、自分で使っている携帯電話の方が聞こえやすかったため、私用の携帯電話を使って電話したこともありました。兄にも相談しましたが、そもそも兄は音声による電話対応やお客様対応が100%できないと周りの人が分かっているので、やらされることはありません。ただ、兄は兄で別の悩みを抱えていました。

たとえば、兄の場合は「がにをは」などの助詞が苦手で、手話以外だと筆談でのやり取りになるのですが、うまく伝わらない、もしくは相手の言っていることが分からない、といった悩みを抱えていました。

学生時代の頃も、耳のことで悩んだことがないといえば嘘になります。ですが、社会人の場合、より深刻かつ複雑で孤独になりがちではないでしょうか。

仕事を辞めたら生活に支障が出ますし、転職するにせよ、どこに転職したら良いのか分からない。相談するなら同じ悩みを抱えている人が良いのに、相談できる場所がない。そこで私は、若い人も集まりやすく、当事者同士で相談し合える環境やサポートする環境が必要だと考えました。

メタバースコミュニティ みみトモ。ランド

ろう・難聴者と聞こえる人との架け橋になりたい

耳が聞こえにくいからこそできる仕事やその強みを生かす仕事は何だろう?

どうやったら、聞こえる人にも理解されやすいだろう?

そう考えて、さまざまな仕事をやるなかで「Web上の仕事で聞こえる人の悩み事を解決する」ということが大事だという結論に至りました。そうして、試行錯誤しながらも活動する中で、みみトモ。ランド創設メンバーの3人に出会いました。

みみトモ。ランドの活動目的である

・障がい雇用の発展に向けての取り組み
・当事者同士で相談できる環境作り
・聞こえる人からも支援を受けやすい環境作り

に魅力を感じ、ぜひ一緒に活動したい!と思ったのをきっかけにして現在に至ります。

加えて、メタバースというWeb上の活動でもあることから、全国から耳の聞こえで悩んでいる人や若い人が集まりやすいというのも魅力。地方にいようが、関係ありません。パソコンもしくはスマホとネット環境さえあれば、いつでもどこでもつながれます。

まとめ

ろう・難聴者と聞こえる人との架け橋になりたい

私個人の活動としては、集客や販売に困っているひとり起業家さんを手助けするWebマーケターとして活動中です。まだまだひよっこですが、いずれ請け負ったさまざまな仕事を、耳の聞こえづらい人に優先的に振っていきたいと思っています。

また、私自身を通して、雇用する側に少しでも聴覚障がいという特性を知ってもらうきっかけになれたら良いなとも思っています。今後は、こうした自分自身の活動と合わせて、みみトモ。ランドを盛り上げていけるよう、精一杯できることから始めていく所存です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。