帝人子会社の帝人目黒研究所、天野エンザイムから乳酸菌事業を譲受けへ

天野エンザイム株式会社(愛知県名古屋市、以下「天野EN」)と、株式会社帝人目黒研究所(大阪府大阪市、以下「帝人目黒」)は、天野ENの乳酸菌事業を帝人目黒に無償譲渡する契約を12月11日付で締結した。
今回の契約により、天野ENが取り扱う、医薬品や食品向け乳酸菌製品5品目の製造販売権を、帝人目黒に移管することとなる。

天野ENは、1899年に創業し、酵素に関連した高度な独自技術により、医薬品などに向けた酵素の研究や開発、製造販売を手がける。

帝人目黒は、1925年に創業し、2022年から帝人グループに加わり、医薬品・健康食品原料、飼料添加物に向けた乳酸菌および納豆菌の製造・販売、受託事業を行っている。

天野ENは、企業価値の増大に向けてスペシャリティ酵素事業に注力しており、さらなる強化を図る過程において乳酸菌事業の譲渡を検討していた。一方、帝人目黒は自社が保有する納豆菌・乳酸菌製品に加えて、さらなる取扱商品の拡大を目指していた。

今回、両社の意向が合致し、既存顧客への安定供給と提供価値最大化の観点から、事業譲渡が最善の選択であると考え、契約締結に至った。今後、天野ENと帝人目黒は、既存顧客に対する安定供給の確保と、スムーズな事業移管に向けて、2024年3月末を目途に譲渡を完了すべく、両社での協議を進めていく。譲渡完了日以降は、帝人目黒が継続して製造販売を行う。

・契約概要
譲渡品目   アシドフィルス「アマノ」100、局外規ラクトミン(アシドフィルス)、局外規ビフィズス菌 ・局外規ラクトミン(フェカリス菌-100) 、活性乳酸菌-100
譲渡完了時期 2024年3月末(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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