パナソニックHD、オートモーティブ事業会社の一部株式を米ファンドに売却へ

パナソニック ホールディングス株式会社(6752、以下パナソニックHD)は、Apollo Global Management Inc.(米国 ニューヨーク)のグループ会社(以下、Apollo)と、子会社のパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(以下、PAS)の事業に関して、共同パートナーになることに基本合意した。

今回の合意に基づく取引が実現すれば、パナソニックHDが現在100%保有するPASの株式の一部を、Apolloが投資助言を行うファンドが取得することになる。
PASはパナソニックHDの持分法適用会社となる予定。
2024 年 3 月末日までの正式契約締結を目指し、独占的に協議を進める。

パナソニックHDは、パナソニックグループの持ち株会社。

Apolloは、グローバルなオルタナティブ資産運用会社。運用資産額は約6310億ドル。

PASは、パナソニックグループのオートモーティブ事業を担う事業会社。
2022 年度の売上高は1兆 2,975 億円、国内外 61 拠点、従業員約 3 万人。

電動車への急激なシフトにより、オートモーティブ事業にはソフトウェア開発や電動化への対応のための継続的な投資が必要となっている。
今回のパートナーシップにより、PASは新たな資金調達の機会を得る。
将来的には株式上場も視野に、車載コックピットシステム領域を中心に競争力を高める。

なお、パナソニックHDは、グループの一員としてPASを引き続き支援し、連携を図るとしている。

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(提供:日本M&Aセンター

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