矢間あや(やざまあや)さんは理学療法士として、多くの患者さんのリハビリに携わってきました。2019年に睡眠に関する書籍を出版したことを機に独立し、現在は睡眠の専門家として、ブランディングから広報PRなど幅広く活動しています。そんな矢間さんにこれまでのいきさつや今後のビジョンについて伺いました
体の緊張を解きほぐし、睡眠の質をあげる
私は現在、睡眠に関する講演や事業を展開し、企業へのアドバイスも行っています。この道に進んだきっかけは、出版から始まりました。初めての著書が睡眠に関するもので、そこから「睡眠の専門家」としてのブランディングを開始しました。
最高のパフォーマンスを発揮し、仕事と人生を共に向上させるためには、睡眠を軽視してはなりません。不眠やすっきりと起きられない原因は、体がリラックスできていないことにあります。
日常の仕事や、デスクワークでの長時間同じ姿勢による悪影響が積み重なると、体が緊張状態に陥りやすくなります。いわゆる交感神経が優位になっている状態です。このため、睡眠中も体が緊張してしまい、十分に休んだはずなのに疲労感が残るという悪循環を招いてしまいます。
私のアプローチは、自身の理学療法士としての経験と人間発達学の理論をベースに、3つのステップで自分で体を変化させることができるメソッドになっています。また「自律神経を改善する」方法としても大きな効果を発揮しています。
体に関する本を出版
私はこれまでさまざまな経験をし、2018年にはアメリカの世界大会でミセスの部門で優勝し、タイトルを獲得しました。とても面白い経験を積んできたので、それらを書籍にすることを考えていました。
その後、出版の師匠と出会うことになるのですが、「そのような話には誰も関心がない。体に関する本を書くべきだ」というアドバイスをもらいました。
私が出版した2冊目と3冊目の著書『ぐっすり眠れる体に生まれ変わるゴロ寝リセット!』『ぐっすり眠れる体の整え方』では、骨と筋肉を正しい位置に戻し、体の無駄な緊張を解放してリラックス状態にすることを推奨しています。質の高い睡眠が得られるだけでなく、寝付きや寝起きの問題、さらには腰痛や肩こりの予防にも役立ちます。
離婚を経験し、多くの問題に直面しながらも理学療法士の資格を取得し、数々の新しい挑戦をしてきた経験が、現在の私を形作っています。
主体的に行動しチャレンジする世の中へ
大切にしていることは、“根本解決”です。理学療法士として働いていた時期、手術や病気で入院した患者さんや、慢性的な肩や腰の痛みを訴える患者様にたくさん出会いました。多くの方が、私に何とかして治してほしいと来院されましたが、私は「自分の体は自分で治してもらう」というスタンスで、患者様に具体的な宿題を出して根本解決するように対応してきました。
睡眠や人生においても同様です。それぞれが主体的に取り組み始めると、体の改善が見られ、さまざまなことに挑戦する姿を目の当たりにしました。
重要なのは大きさではなく、何もできないと思っている人が一歩前進することです。私自身も経験したように、多くの人が挑戦することで、より楽しい世界が広がると信じています。