日向市(ひゅうがし)は宮崎県の県北に位置しており、気候も穏やかで、数多くのサーフスポットが点在する魅力的な場所です。日向市には宮崎県で初めてサーフィンがはじまったとされる伝統的なビーチもあり、サーフィンを通じた地域活性化に力を入れています。そんな日向市の魅力や今後の展望について、日向市役所のみなさまに生の声をお伺いしました。
『リラックス・サーフタウン日向』で自分の時間を楽しむ
日本では、サーフィンの人口が年々増えています。今は大人の趣味として始める方も増えており、日向市では初心者の方向けのサーフィンスクールなど、サーフィンを1から教える環境が整っています。
もちろん、経験者のサーファーの方々も数多くいらっしゃいます。お盆などに連休をつかって初めていらっしゃる方もいれば、県外から訪問する方や海外の方にも人気です。海岸線通りのゲストハウスや食事処で観光しつつ宿泊するなど、日向市の魅力を存分に楽しみながら過ごす、観光スポットになっています。
当市で行われるサーフィンの国際大会等の開催支援も継続しながら、観光面で言うと飲食宿泊による地域経済の活性化効果、また移住・定住の促進も視野に入れています。平成28年12月から『リラックス・サーフタウン日向プロジェクト』を始動し、自然が豊かな町と時間に縛られないリラックスできる町を掛け合わせ、それに付随してサーフィンをしながらゆっくりと自分の時間を楽しむイメージを発信しています。
そういった意味合いで、『リラックス・サーフタウン日向』というフレーズを使用しています。
地域活性に向けた『日向ビーチスポーツ2023』
世界トップクラスのサーフィン環境と豊かな海岸資源を持つ日向市にて、2023年9月3日に『日向ビーチスポーツフェス2023』をお倉ヶ浜で開催しました。
このイベントは誰でも参加可能(一部事前申し込みが必要)で、サーフィンだけではなくビーチサッカーやビーチテニスなどのビーチスポーツ体験が行われ、オリンピック代表経験のあるトップアスリートから指導を受けられる、大変貴重な機会でした。
日向の海は波が良いのはもちろん、広い砂浜もあり、それらを活用してさまざまなスポーツを楽しむことができます。
また、市民団体等がビーチクリーンを実施しており、環境保全の啓発や、アカウミガメの産卵地でもある広い砂浜を守る活動をしています。自然や動物を守る活動を通して、命の大切さを学べます。
リラックス・サーフタウン日向プロジェクト以降の取り組みとして、ビーチテニスの全日本選手権開催支援や、当時アジアでは初となるISA世界ジュニアサーフィン選手権がお倉ヶ浜で開催され、世界中から約40の国と地域の選手、関係者が集まりました。本大会を契機に、当市のサーフスポットが国内外に広く認められました。
地域の人と観光客を巻き込み盛り上げていく
サーフィンを核としたまちづくりを進める中、地元の子どもたちにサーフィンをもっと身近に感じてほしいということから、子どもたちを対象としたサーフィンの体験教室等を地元のサーフィン連盟の協力をいただきながら、展開しています。
それをきっかけに少しでもサーフィンに興味を持ち、海や自然に対する愛着が生まれれば幸いです。また、消防署の職員や海上保安庁の方々による、離岸流に関する知識や救急講習なども開催していただいています。海や自然の危険性を理解して、安全にサーフィンを楽しんでいただける場所を目指しています。
今後もこれらの取り組みを継続しながら、観光客にも地域の人にも、また海外向けのインフルエンサーの方にも協力していただき、これからも日向市を盛り上げていきたいと思います。