寺岡製作所、MBOにて株式を非公開化へ

株式会社寺岡製作所(4987)は、MBOの一環として行われる株式会社KMM(東京都千代田区)による公開買付け(TOB)により株式を非公開化すると発表した。

買付け等の価格は、普通株式1株につき、564円。買付予定数は、23,963,133株。買付予定数の下限は、15,519,300株。

寺岡製作所は、各種粘着テープ類の製造、加工、販売等を行っている。

KMMは、本株式取得を目的とし、現会長の寺岡敬之郎氏が設立した会社。

寺岡製作所は、収益性を重視する販売施策への転換に伴う顧客離れや、値上げによる消費者の買い控えなど様々な要因にて減少傾向にあった。

筆頭株主である伊藤忠商事からPEファンドの紹介や、非公開化の提案を受けたことを契機とし、寺岡氏は非公開化の検討を開始。

株式の長期保有を前提としながら従業員や取引先が一体となって経営改善・再生を進めていくためには寺岡氏自身によるMBOによる非公開化が最善との考えに至り本決定に至る。

非公開化とあわせ、以下施策の推進を予定している。

・粘着テープ事業の抜本的立て直しと寺岡製作所の代表取締役会長である寺岡敬之郎氏主導による販売代理店との関係再構築
・PTI の立て直し
・車載電池関連領域への注力
・工場における原価低減への取り組み
・経営体制・人員配置の見直し

・今後の予定
買付け等の期間 2023年10月31日~2023年12月13日まで(30営業日)
決済の開始日  2023年12月20日
(提供:日本M&Aセンター

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