今秋の家庭用冷凍食品新商品数は137品年間271品と昨年・一昨年の新商品増加が一服(画像はイメージ)
(画像=今秋の家庭用冷凍食品新商品数は137品年間271品と昨年・一昨年の新商品増加が一服(画像はイメージ))

本紙編集部の集計で、家庭用冷凍食品主要メーカーが今秋発売した新商品(リニューアル品除く、期中発売・地域限定含む)の発売点数は20社・137品だった。今春と合わせた2023年の年間では271品で、320品を超えた2021年〜22年と比較すると落ち着いた数字となった。冷食市場は金額ベースで堅調な一方、コスト増対応でアイテムの整理統合も進められており、やみくもにアイテム数を増やしづらい状況にあることも背景にあると考えられる。

【メーカー別】新商品数最多は日清食品冷凍、好調な麺カテゴリーで積極投入
メーカー別に今秋の新商品の発売品数を見ると、1位が日清食品冷凍の32品、2位がニップンの14品、3位がニチレイフーズの11品となった。

今秋の新商品の発売点数が最も多かったのは、32品を投入した日清食品冷凍だった。同社は昨秋33品で最多、今春も19品と高水準だった。春と秋を合わせた年間の新商品数は51品となり、手元にデータのある2002年以降では、2015年マルハニチロの49品を上回り最多となった。

今秋32品のカテゴリー別内訳は麺類が30品、米飯が2品であり、麺類30品の内訳はパスタ16品、中華13品、うどん1品だった。生パスタの主力ブランド「日清もちっと生パスタ」を刷新し12品を新商品として発売したことが押し上げているが、好調な中華のラーメン、汁無し麺類カテゴリーの商品も数多く投入している。また、冷食以外も含めたカテゴリー横断で展開する、栄養素のバランスを追求した「完全メシ」ブランドからも2品を発売するなど、意欲的な商品も投入している。

次いで新商品数が多かったのは14品を投入したニップンだった。カテゴリー別内訳は麺類(パスタ)8品、調理品5品、その他1品。調理品の内訳は弁当品(パスタ)1品、ワンプレート4品だった。同社もパスタが新商品数を押し上げたが、その他に分類した焼きプリンの「窯焼きカタラーナ」と新カテゴリーのスイーツも投入している。

新商品数が3番目に多かったのは、11品を投入したニチレイフーズだった。内訳は麺類1品、米飯3品、調理品5品、その他(農産)1品、スナック(今川焼)1品と幅広いカテゴリーで商品を投入している。

【カテゴリー別】「麺類」が最多、増加傾向続く
今秋の新商品をカテゴリー別に見ると、全137品中「麺類」が53品と最多で、調理品の38品を大きく上回った。

「麺類」は市場の好調を背景に近年構成比が増加傾向にあり、今秋の構成比は39%と昨秋に続いて調理品を上回った。「麺類」の内訳はパスタ30品、中華20品、うどん・そば3品であり、前述の通りパスタの刷新が押し上げている面はあるが、ラーメンなど中華カテゴリーも増加傾向にある。

一方、食卓惣菜や弁当品を中心とする「調理品」は構成比28%と、手元にデータのある2016年以降では初めて3割を割った。恐らく、それ以前は調理品の構成比が高かったことから史上でも最少の可能性がある。内訳は食卓品(おかず)が16品、弁当品が7品、その他(ワンプレートはここに含まれる)が15品だった。調理品のうち弁当品の構成比は18%と2割を割り、歴史的な低水準となった。同構成比は2017年57%、2018年53%と、つい近年まで過半数を占めていたが、2019年に45%と半数を割り、2020年36%、2021年が26%と縮小傾向が続いていた。

カテゴリー別で「スナック」は18品で構成比は13%と1割を超えた。内訳は一般スナックが9品、パンが1品、ピザ・グラタンが5品、和風(お好み焼・たこ焼)が3品だった。「米飯」は12品で構成比は9%だった。内訳はIQFが6品、おにぎりが3品、個食が3品だった。

「その他」は16品で構成比は12%と1割を超えた。スイーツ類などが増えていることもあるが、エア・ウォーターアグリ&フーズや勝美ジャパンを集計に加えたことで家庭用の農産品新商品が増えたことが押し上げた。

〈冷食日報2023年9月19日付〉