日本電信電話株式会社(9432)の子会社である株式会社NTTドコモ(東京都千代田区)は、株式会社インテージホールディングス(4326)の普通株式を公開買付け(TOB)により取得することを決定した。併せて、インテージホールディングスとの間で資本業務提携契約書の締結を決定した。
買付け等の価格は、普通株式1株につき、2,400円。買付代金は、47,092,560,000円(買付予定数19,621,900株に、買付価格を乗じた金額)。
買付予定数は19,621,900株、買付予定数の下限は15,389,700株。
NTTドコモは、携帯電話をはじめとした、日本最大手の移動体通信事業者。通信事業のほか、動画配信・ショッピング・電子書籍等の事業を展開している。
インテージホールディングスは、消費財・サービスおよびヘルスケア分野における各種マーケティング支援、ソフトウェアの開発・販売等を行っている。
両社は、NTTドコモが持つdポイントクラブ会員約9,600万人の顧客基盤と、インテージホールディングスが持つデータの分析・価値化に関するノウハウを融合し、メーカー・小売業等の企業が行うマーケティング活動を支援する付加価値の高い新事業の展開を目的として、2012年3月に業務提携契約を締結。
また、 2012年4月には両社の合弁会社として株式会社ドコモ・インサイトマーケティング(以下「DIM」といいます。)を設立していた。
NTTドコモは、本公開買付けにより、インテージホールディングスがグループの一員となることで、これまでのDIMにおける協業の経緯からNTTドコモが持つ顧客基盤と行動データを、インテージホールディングスが持つデータ収集から集計・分析・可視化等のデータハンドリング力を通じて、データ価値の最大化を見込む。
両社グループが同一の企業グループとなることで、具体的に以下シナジー効果を思慮する。
(i)日用消費財メーカーに向けたIDベースかつ一気通貫型の生活者中心マーケティング支援
(ii)流通小売におけるバリューチェーントータル支援
(iii)CS・ES領域における新規事業領域への進出
(iv)耐久消費財メーカー・サービス企業に向けた生活者中心のフルファネルマーケティング支援
(v)ヘルスケア関連産業における社会課題解決力の強化
【業務提携の内容】
NTTドコモおよびインテージホールディングスは、マーケティング領域およびヘルスケア領域のそれぞれにて両者間で合意した項目について業務提携を実施するものとし、中長期でのシナジー発現を目指し、実現性含めて協議を継続していくことを合意している。
・今後の予定
公開買付開始公告日 2023年9月7日
公開買付届出書提出日 2023年9月7日
届出当初の買付け等の期間 2023年9月7日~2023年10月16日まで(26営業日)
決済の開始日 2023年10月23日
【通信業界のM&A・事業承継の動向はこちら】
(提供:日本M&Aセンター)