忙しいあなたにおすすめ 心に余裕を生む”マインドミニマリズム”
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(本記事は、キム・ユジン氏(原著)、小笠原藤子氏(翻訳)の『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』=文響社、2023年4月6日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

心に余裕を生むマインドミニマリズム

心の余裕の作り方

会社で「 残高(チャンコ) 」という単語を使った文字遊びのイベントが開かれたことがあった。私が一等を取った内容はこうだった。

(チャン) :細かいことは
 () :気にするな

単にやり過ごせばいいものを事細かに検討していたら、あるいは自分の仕事でもないのにいちいち全部確認して修正・変更して、結局残業になったということはないだろうか? 会社の仕事以外でも、本当になんてことないのに、なんとなく見過ごせないばかりに必要以上に多くの時間を費やした経験は誰にでも一回くらいあるのではないだろうか?

こうして私たちは細かいことにあまりにも多くのエネルギーと時間を浪費している。実際に時間やエネルギーが不足するからではなく、心に余裕がなくなり、いつも忙しくなる。こんなときは「マインドミニマリズム」が必要だ。

ミニマリズムは不必要な物を捨てる主義としてよく知られている。空間を整理するように、心にもミニマリズムを適用できる。時間を浪費する人間関係はもちろん、心の傷、頭の中のもやもやや、重くのしかかる悩み事まですべて遠ざけ、手放して心の余裕を取り戻せば、大きな助けとなる。

まずは、スマホの不必要なアプリを削除しよう。SNSと各種メッセンジャーも一つずつ整理してみよう。このように、普段から時間をうんと浪費するアプリを削除するだけでもごちゃごちゃした心が少しずつ整う。

自分自身に集中するため、SNSアプリはもとよりカカオトーク(韓国発のメッセンジャーアプリ)も思いきって削除したことがある。最初はグループトークはどうしよう、私に急に連絡を取りたい人がいたら、重要な知らせを逃したらどうしよう、と心配ばかりだった。おそらくミニマリズムを始めるときは、誰もが一度くらいは通る悩みだろう。本棚を処分すれば、本はどこにしまおう?これはあとで必要になるかも?

でも、取り越し苦労だった。

当初は大事な知らせを見逃さないかと心配でスマホを確認し続けていたのだが、いくら覗き込んでも通知は来ないという事実に慣れると、もう何も気にならなくなった。私がどうしても知るべきことがあるなら、相手はどんな手を使ってでも連絡してくるだろうと気づいたからだ。

こうして一つずつ手放すことに慣れ、私の一日は変わっていった。不必要な会話や私を揺さぶる誘惑を全部 払拭(ふっしょく) したため、人生に余裕が生まれた。そして心に余裕ができ、当分解決できないと思われた悩みまで全部取り出して整理できたのだった。

朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
【著】キム・ユジン
米国ニューヨーク州、ジョージア州2州の弁護士資格を持つ弁護士。韓国生まれ、ニュージーランド育ち。 韓国の大学を卒業後、米国ミシガン州立大学で学士号を取得。エモリー大学ロースクールに進み、卒業後、難関である米国司法試験への合格を果たす。 学生時代から現在に至るまで、早朝に起き、時間を有効活用することで挫折を乗り越え、多くの目標を達成してきた。その早起きルーティーンをYouTubeで公開したところ、累積アクセス数1000万、フォロワー20万人を獲得。 韓国国内に「早起きブーム」を起こし、パワーインフルエンサーとなる。現在は韓国国内の大手企業で社内弁護士として活動中。
【訳】小笠原藤子
上智大学大学院ドイツ文学専攻「文学修士」。 現在、慶應義塾大学・國學院大學ほかでドイツ語非常勤講師を勤めながら、韓国語の翻訳にも精力的に取り組んでいる。 訳書に『自分にかけたい言葉 〜ありがとう〜』(講談社)、『私という植物を育てることに決めた』(ディスカヴァー)、『+1cmLIFE たった1cmの差があなたの未来をがらりと変える』(小社)などがある。

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