リモート会議で部下との会話を円滑にする雑談とは
(画像=Kateryna/stock.adobe.com)

(本記事は、吉田 幸弘氏の著書『共感されるリーダーの声かけ 言い換え図鑑』=ぱる出版、2023年6月24日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

リモート会議で雑談をする場合

共感されるリーダーの声かけ 言い換え図鑑
(画像=『共感されるリーダーの声かけ 言い換え図鑑』より)

会話は相手を主体にしたもののほうが話がはずみます。雑談も同様でしょう。しかし、リモートになると話は少し別です。

リモート会議での雑談となると、特にコロナ禍の初めの頃は、良かれと思って背景に映る部屋の様子を話題にする人もいました。

しかし、リモートが浸透し、あまりプライベートに触れるのはハラスメントに抵触するといった話も出て、さらにはバーチャル背景などにする人も出てきました。

それにより、逆に雑談のネタがなくなってきたなんて話も出ています。そんな中よく話題にしがちなのが「バーチャル背景」についてです。

確かに無難ではありますが、顔を合わすことの多い社内のメンバーに対しては、話題として成立しません。そこで、話題をリーダーである自分主体のものにするのです。

「今日もコーヒー3杯目だよ」「ついメジャーリーグの大谷さんの試合見ちゃったよ」。リモートは相手の顔が見えないため、人はサボるものと考える「性悪説」に陥りやすいものです。しかし「性悪説」だとリーダーはストレスが溜まります。そこで人は弱いものだと捉える「性弱説」で考えるのです。

そのためには、部下が本当の状況を自己開示しやすくする必要があります。だからまずはリーダー自身が自己開示をする必要があるのです。

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吉田 幸弘(よしだ・ゆきひろ)
リフレッシュコミュニケーションズ代表
コミュニケーションデザイナー・人材育成コンサルタント・リーダー向けコーチ

成城大学卒業後、大手旅行会社を経て学校法人へ転職。1年間で70件以上の新規開拓をし、広報リーダーになるも、「怒ってばかりの不器用なコミュニケーション」でチームをガタガタにしてしまう。その結果、職場を去らなければならない羽目になり、外資系専門商社に転職。 転職後も、周囲のメンバーとうまくコミュニケーションが取れず、降格人事を経験し、クビ寸前の状態になる。その後、異動先で出会った上司より「伝え方」の大切さを教わり、ポイントを絞ってわかりやすく伝える方法を駆使し、営業成績を劇的に改善。5か月連続営業成績トップになり、マネジャーに再昇格。コーチングの手法を用いた「部下を承認するマネジメント」及び中国古典をベースにした「ストレス耐性力アップ術」により、離職率をそれまでの10分の1にし、売上も前年比20%増を続け、3年連続MVPに選ばれる。そして、社外でもコンサルタントとして活動し、クライアント数が増えてきたため、2011年1月に独立。
現在は経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行い、累計受講者数は3万人を超える。「管理職研修」をはじめ、「営業力アップセミナー」「褒め方・叱り方・伝え方をベースにしたコミュニケーションセミナー」「モチベーションアップセミナー」「アンガーマネジメントの理論をベースにした感情マネジメントセミナー」「リーダーの総合力をアップするリーダー塾」などを主催。
著書に、ロングセラーとなっている『リーダーの一流、二流、三流』(明日香出版社)などがある。

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