日清紡HD、子会社日清紡シンガポールと共同でHVJホールディングスの株式取得へ
(画像=Grispb/stock.adobe.com)

日清紡ホールディングス株式会社(3105)は、完全子会社であるNisshinbo Singapore Pte. Ltd.(以下、日清紡シンガポール)と共同で、HVJホールディングス株式会社(東京都千代田区)の株式取得を決定し、株式譲渡契約を締結した。

また、本株式取得に伴い、HVJホールディングスの子会社である株式会社日立国際電気(東京都港区)を日清紡ホールディングスの連結子会社とする。
日立国際電気の株式は日清紡ホールディングスグループが80%(このうち、日清紡ホールディングスが95%、日清紡シンガポールが 5%)、株式会社日立製作所(6501)が引き続き20%を保有する。

日清紡ホールディングスは、無線・通信/マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維の開発・製造や、不動産事業等を行うグループの持株会社。
傘下に、情報通信機械器具製造業を行う日本無線株式会社(東京都中野区)がある。

HVJホールディングスは、株式・社債等、有価証券への投資、保有および運用を行っている。

日立国際電気は、無線・映像技術を中心としたシステム・ソリューションおよびプロダクトの提供を行っている。

本件M&Aにより日清紡ホールディングスは、日立国際電気と日本無線が技術面、販売面において補完関係にあり、中でも高速大容量通信技術や映像技術の親和性が高く、産業向けソリューション分野を中心に市場領域と技術領域の拡大を期待する。

さらに、グループの海外拠点も活用しながらグローバルレベルでシナジーを追求し、成長領域への投資の源泉となるソリューション事業の収益基盤を強化する。

また、日立国際電気がグループに加わることで、日清紡ホールディングスグループが持つ多様な技術とのシナジーにより生まれる技術が、DXを促すなどスマート社会の実現に資することから、新たな発展への貢献を見込む。

・今後の予定
本件株式取得実行日 2023年7月31日

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(提供:日本M&Aセンター

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