武田薬品工業(以下、武田薬品)とハイアット リージェンシー 東京は、食事制限が必要な炎症性腸疾患(以下、IBD)の人々も、家族や友人と一緒に食事を楽しむことができる低脂質プレート「パーティプレート with IBD」を共同企画した。5月19日の「世界IBDデー」から、6月5日までの期間限定で予約販売する。
「パーティプレート with IBD」は、脂質が気になる人や食事制限が必要なことから外食の機会を持ちにくいIBD患者の人々にも、同じメニューを複数人で一緒に楽しんでもらえるよう開発した低脂質の宅配プレートとのこと。IBDは腸を中心とする消化管粘膜に炎症が生じる疾患で、厚生労働省から難病に指定され、国内推計患者数は約29万人にのぼる(Nishiwaki Y et al; National Epidemiological Survey on Prevalence of Ulcerative Colitis and Crohn's Disease: Report of the Results of the Survey, Health Labor Science Research Grants-in-Aid for Scientific Research, 62-76: 2017)。今回、IBD患者コミュニティを通じて実際に意見を聞き、食事制限はもちろん、IBD患者の人々やその家族が直面する「食のマンネリ化」や「外食への不安」といった悩みを解決できるような、ホテルならではのメニューを考案した。
IBD患者の人々の食事は、低脂質であることはもちろん、腸に負担をかけないよう繊維質や刺激物を抑えることも重要になる。宴会料理長 星野勝明氏が試作を繰り返し、味わいから見た目、食感、素材に至るまでこだわりと技術を尽くした。すべてのレシピでIBD患者の人々の食に知見のある管理栄養士による監修を受けて、普段外食で口にすることが難しいメニューを一度に自宅で楽しめるよう、フランス料理、中国料理、ペストリー、スイーツの4種のラインアップを揃えている。プレートを囲んで、家族や友人、大切な人々と共に素敵なひとときを過ごしてほしい考え。
武田薬品は、IBD患者の人々に寄り添う社会を目指してさまざまな取り組みを行っており、その一環で今回の共同企画に至った。武田薬品が、IBDに関する疾患情報や、IBD患者の人々の気持ちを理解するためのシミュレーションプログラムである「In Their Shoes」の提供などのサポートを行い、今回の「パーティプレート with IBD」のレシピ開発が実現した。レシピは家庭で再現しやすいようなアレンジを加え、武田薬品の疾患啓発サイトである「IBDステーション」で、6月16日から公開予定となっている。
[「パーティプレート with IBD」概要]
予約期間:5月19日(金)~6月5日(月)
配達エリア:東京都(※離島を除く)・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県・静岡県
届け日:6月16日(金)~17日(土)
予約方法:電話:「レストラン総合案内」 T 03-3348-1234(代表)
料金:1万800円(税・送料込)
武田薬品工業=https://www.takeda.com/ja-jp
ハイアット リージェンシー 東京=https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP655398_Z10C23A5000000/