ホシザキ・温風式解凍庫「HD-63A」
(画像=ホシザキ・温風式解凍庫「HD-63A」)

〈独自のダクト構造で解凍ムラを抑制、食材ごとに理想的な温度と時間を選択〉
ホシザキ(株)(本社:愛知県豊明市、小林靖浩代表取締役社長)はこのほど、真空パック肉の解凍に最適な温風式解凍庫「HD-63A」を新たに開発し、解凍庫市場に再参入すると発表した。商品は3月27日から販売を開始している。

新開発の解凍庫は、時間のコントロールやシンクの占領、過解凍によるおいしさの低下といった、これまでの冷蔵庫、流水、常温などによる真空パック肉解凍の課題解決が可能となる。

「HD-63A」の主な特徴としては、

◆独自のダクト構造で均一な庫内温度を実現し、解凍ムラ抑制し、食材のおいしさを保つ。

◆タッチパネル採用で、誰でも簡単に直感的に操作でき、一目で運転状況が分かる。

◆1つの解凍プログラムで、解凍温度と時間の組み合わせを最大3段階(ステップ)まで設定でき、食材ごとに理想的な解凍温度・時間を選べる。プログラムは最大5つまで保存可能。

◆庫内は1室で、1枚ロング扉を採用し、容積を最大限に生かした収容スペースを確保。

――など。前日の営業終了から翌日までの時間を活用して、一晩で大量の肉の解凍を行う飲食店やスーパーなどでの採用を主に目指している。

ホシザキ・温風式解凍庫「HD-63A」タッチパネル
(画像=ホシザキ・温風式解凍庫「HD-63A」タッチパネル)

ホシザキによると、冷蔵技術の向上およびコールドチェーン(低温物流体系)の拡大による品質向上などを背景に、冷凍食品の消費量は増加傾向で、冷凍食品は、保存性や必要な分のみ解凍できることから食品ロス削減への貢献が期待されているという。

ホシザキは、1980年代、1990年代に解凍庫の販売実績があったが、昨今の市場ニーズの変化にあわせた解凍庫の研究開発を昨年より進め、今回の解凍庫開発に至った。今後も市場のニーズに応じた解凍技術の研究開発を進めるとともに、解凍庫のラインアップの拡充を予定している。

【温風式解凍庫「HD-63A」製品仕様】
▽型式=HD-63A▽電源=単相100V・50/60Hz▽=棚網枚数=7枚(+スノコ1枚)▽外形寸法=幅625×奥行800×高さ1910mm。

〈畜産日報2023年4月20日付〉