日本マタイ(株)(中西孝夫社長)はこのほど、米卸や単協、ホームセンター、農業法人などに向けた新商品「お米宅配袋」の販売を開始した。
5kg・10kg袋の展開で、既存の段ボール梱包からの置き換えを狙う。「重量のある物品では段ボールの優位性が高いが、5kg・10kg 袋は取り扱い量も多く、作業性の高いクラフト袋の提案を始めた」(日本マタイ)。受注は最低100袋から。段ボールと比べ作業性向上、コスト削減が期待できる。今後は小麦粉やそば粉向けなどの展開も図る方針だ。
お米宅配袋の特徴の一つは梱包の作業性が高いことだ。段ボールの梱包は、△組み立てる→ガムテープで底を作る→中身を入れる→ガムテープで封をする――が、お米宅配袋は△中身を入れる→封をする――のみ。また、開口部に独自技術の糊と、その糊しか接着しない粘着テープを採用しており、剥離紙がないことも作業性を高めている。開封はカット糸つきでハサミやカッターは不要。開封時に中身を傷つけるリスクも低い設計だ。開封後は燃えるゴミとして処理できる。加えて、未使用時の嵩が小さくかさばらない。1枚当たりの単価も段ボールより安価だ。
「お米を通販で購入する機会が増えている中、段ボールでの梱包は思った以上に手間がかかることから、クラフト紙袋の提案を進めている。今後も製品の配送に適した包装形態を進めていく」。問い合わせは日本マタイ農業資材部まで(東京・03-3843-2122、大阪・06-6228-2203)。
〈米麦日報2023年4月10日付〉