パイロットコーポレーションは、Z世代の自分の文字の好き嫌いや手書き文字に対する印象を明らかにするため、「文字を書くことに関する調査」を実施した。その結果、文字を書く頻度が低い人ほど、自分の文字が嫌いな傾向にあることがわかった。一方で、受け取った人の9割は手書き文字によって印象は悪くならないことが明らかになった。
同社では、自分の書く文字の癖や特徴を“個性”として捉え、自分らしい文字を肯定することで、書く楽しさを感じてもらうことを目的とした企画「じぶんの字がキライな人のための文具店」を8月1日から開始する。
Z世代に「自分の字や手書きすることが好きか」と尋ねたところ、半数近く(45.0%、「嫌い(16.0%)」、「どちらかというと嫌い(29.0%)」)が自分の手書きの字を嫌っていることがわかった。
自分の字が嫌いと回答した理由は、1位「字が汚い・癖があるから(71.1%)」、2位「理想通り書けないから(54.4%)」、3位「人に指摘されたことがあるから(12.2%)」という結果になった。
手書きする頻度と自分の字が好きかどうかの関係を調べたところ、「週に4~5回以上」手書きする人の約3割(34.5%)が自分の字を嫌いとする一方、「2週間に1回以下」しか手書きをしない人では約7割(67.5%)が自分の字を嫌っており、文字を手書きすることが少ない人ほど自分の字を嫌いになる傾向があると判明した。
手書きの文字で書かれたものでのやり取りや受け取った側に、手書き文字を受け取った時の相手の印象の変化を質問したところ、約9割の人が相手の印象が悪くなったことはない(94.8%)と判明した。むしろ、半数以上の人が「良い印象になった(50.9%)」と回答しており、手書き文字を受けとっても印象が悪くなることは少ないことが明らかになった。
文字を手書きすることについて、文字をあまり手書きで書かない人(週3回未満の人)でも、「記憶に残りやすい(43.3%)」、「思考の整理がしやすい(36.6%)」「感情が伝わりやすい(20.7%)」といった、手書きで文字を書くことにメリットを感じていることが分かった。
文字をあまり手書きで書かない人に「手書きの文字で書かれたものを受け取った時、嬉しい気持ちになるか?(手書きの文字で書かれたものを受け取ったことがないと回答した人は、受け取った場合、どんな気持ちになるか想像して回答)」と聞いたところ、約8割(76.7%)の人が嬉しい気持ちになると回答した。
嬉しい気持ちになる理由としては、1位「感情が伝わってくるから(54.3%)」、2位「温かみを感じるから(47.3%)」、3 位「時間と手間をかけて書いてくれたと思うから(46.0%)」という結果になった。デジタルネイティブな Z 世代でも、手書きの文字から感じる相手の気持ちや温かさ、心遣いといったものを嬉しく感じるようだ。
今回の調査で、Z世代は半数近くが自身の字が嫌いな一方で、手書きの文字を受け取ることには好印象ということがわかった。また、文字を書く機会が少ない人ほど自分の字が嫌いな傾向があるが、嫌いな人でも約4割の人が手書きをすることにメリットを感じていた。
今回同社では、昨年度好評を博した自分の字を“自分らしさ”として捉えなおすコンテンツ企画「じぶんの字がキライな人のための文具店」を8月1日から始動する。自分の書く文字の癖や特徴を“個性”として捉え、自分らしい文字を肯定することで、書く楽しさを感じてもらうことを目的とした企画となっている。同企画は、同社が独自開発した、細書きながらも濃くなめらかに筆記が出来るペン先「シナジーチップ」を採用した“鮮やかな発色とにじまずくっきりとした筆跡の水性顔料ゲルインキボールペン「ジュースアップ」”と、“摩擦熱で筆跡を消去できる筆記具「フリクションポイントノック 04」”の2アイテムで実施する。
「シナジーチップ」は、細書きのボールペンに適したステンレスパイプの先端にくぼみをつけてボールを点で支える構造の「パイプチップ」と、一般的なボールペンに使われる円錐形で安定して書きやすい「コーンチップ」のそれぞれの特長を活かした、構造・形状のペン先です。細書きに最適な細いパイプ形状のペン先でありながら、パイプの後ろ部分を太くすることでペン先の強度が高くなり、また、インキの通り道が広がることでインキのペン先への供給がスムーズになり、なめらかな筆記ができる。
[調査概要]
調査方法:インターネット調査
調査時期:2月
調査対象:Z世代(19~25歳の大学生・社会人)200名
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある
パイロットコーポレーション=https://www.pilot.co.jp/