なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?
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(本記事は、理央 周氏の著書『なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?』=日本実業出版社、2023年3月10日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?
(画像=『なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?』より)

仕事の速い人は、1日の時間を効率的に使います。ランチを食べたあとの午後に一度作業効率が落ちることを前提に考え、コンディションのよい午前中の時間を「価業」にあてているのです。

机についてすぐにトップスピードで仕事をできる人はなかなかいないでしょう。車にたとえれば、出勤後すぐはまだエンジンが温まっていない状態です。

仕事が速い人は、始業時間直後からバリバリと仕事をこなします。始業前の通勤電車などで、その日の時間をどう使うか、仕事の予定を改めて考え、彼らは会社に着く前から脳のウォーミングアップをしています。そのうえで、自分のデスクに5分前に着席していれば、始業時にはすぐにアクセルを踏み込める状態になっているのです。

私の場合、仕事を始めたらすぐにメールをチェックし、返信できるものには返信して作業を終えたら、できるだけ早く「価業」にうつるようにしています。午前中に「作業」にあてる時間は長くても30分です。そこでエンジンが全開になったとわかったら、すぐに「価業」にうつります。具体的にはクライアントへの提案を考えたり、新しい企画を練ったりするのは、午前中の頭が冴えている時間にやってしまうのです。インターネットをオフにして、メールを受信しないようにすることも効果的です。午前中にその日のメインのタスクを完了させるのが理想的です。

なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?
理央 周(りおう・めぐる)
マーケティングアイズ株式会社代表取締役/関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授。本名:児玉洋典。1962年生まれ。静岡大学人文学部経済学科卒業。 大手自動車部品メーカー、フィリップモリスなどを経て、米国インディアナ大学にてMBA取得。アマゾン、マスターカードなどで、マーケティング・マネジャーを歴任。2010年に起業し翌年法人化。収益を好転させる中堅企業向けコンサルティングと、従業員をお客様目線に変える社員研修、経営講座を提供。『売れない問題 解決の公式』『「なぜか売れる」の公式』(ともに日本経済新聞出版社)、『仕事の速い人が絶対やらない時間の使い方』(日本実業出版社)など著書多数。

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